158.変なことはしてないみたいです。

 「ほんとに、信じられません。新婚で花嫁をほったらかしにして先に寝てしまうだなんて・・・」

 「ごめんなさい・・・慣れないことばかりで疲れてしまったの・・・」

 「う、うん・・・わかったけど、これからはほったらかしになんてしないでね・・・」

 その上目遣いで見るのはダメです・・・可愛すぎます・・・

 「これからは気をつけますね・・・そうですね、アリスもベットに引き込んでしまえばいいのですね。」

 「えっ・・・ベ、ベットにですか・・・」

 「結婚したのだから一緒に寝ても構いませんよね?」

 「あ・・・そうですね・・・一緒に眠るくらい当然ですね・・・」

 何か勘違いしましたね・・・そう言う趣味はないですから大丈夫ですよ・・・多分・・・



 「昨日はお風呂も入らずに寝てしまいましたからね、今から入りましょうか。アリスも一緒にどうですか?」

 少しからかってみましょうか・・・

 「一緒にお風呂ですか・・・」

 顔を真っ赤にして恥ずかしがってますね・・・ちょっと面白いです。

 「夫婦ですし、女の子同士なので構わないですよね?」

 「で、でも・・・2人でだなんて・・・」

 「2人でだなんて言ってませんよ?アヤハ達も一緒に入りますから5人ですか?」

 「あっ・・・」

 「それとも、アリスは二人っきりで入りたかったんですか?」

 「カオリの意地悪・・・」

 拗ねちゃいましたか?アリスの拗ねた顔も可愛いですよ。

 その後、5人でお風呂に入りましたよ。私の背中を流すは誰かで争奪戦が起きましたがなぜでしょうね・・・

 お嫁さん権限を使ってアリスが背中を流してくれました。アリスの背中も流してあげましたが・・・

 めずらしいですね、イロハが私以外にべったりだなんて・・・アリスにべったりです・・・なんか少し寂しいですね・・・

 『お母様の隣は2つしか無いのですから、アリスお母様のところにも行くことにしたんです。』

 なるほど、そうなのですね。それで今日はイロハがアリスの所に行ってるのですか・・・

 「アヤハ達はアリスのことも大切にしてくれる?」

 『はい、お母様の大切な人は私達にとっても大切な人です。』

 「うん、いい子ですね。これからも私とアリスを守ってくださいね。」

 『はい、お母様。』

 アヤハとそんな話をしているとアリスがこっちに来ますね。

 「カオリ、イロハがねマッサージをしてくれるって言うの。お願いしちゃってもいいのかしら。」

 「えっ・・・イロハがですか・・・」

 イロハ、その自信満々な顔はやめなさい。あなたは力が強すぎるでしょう・・・その自信がどこから来るのかお母さんはわかりませんよ。

 「やっぱり私がお願いするのはやめた方がいい?」

 「い、いえ・・・アリスがいいならば止めはしませんが・・・」

 『母様、アリス母様にマッサージしてあげたらダメ?』

 イロハ・・・アリスに嫌われても知りませんよ・・・

 「イロハ、力加減に気をつけるのですよ・・・いいですね?」

 『はい、母様。アリス母様、向こうでマッサージしてあげます。』

 あっ・・・行ってしまいましたね・・・アリスの無事を祈りましょう。

 「それじゃあ、私はコトハにお願いしようかしら。」

 『うん。かぁさんのマッサージするの久しぶりだね。』

 そういえばそうですね・・・忙しかった割には、あまりコトハにマッサージをしてもらってませんでしたね。そのせいもあって疲れがたまってたのでしょうか・・・

 「それじゃあ、私も向こうでしてもらおうかしら・・・」

 コトハと仲良くベットに向かうと、アリスが気持ちよさそうにマッサージを受けてますね・・・痛くないのでしょうか・・・


 「ねえ、アリス・・・イロハのマッサージ痛くなかった?」

 「普通でしたよ。ちょっと強めでお願いしたくらい。これからもお願いしちゃってもいい?」

 「ええ、アリスの娘でもあるのだから、遠慮無く頼んだらいいと思うわ。」

 「そうね。それじゃあ、これからもお願いしようかしら。」

 「ところで、結婚してすぐに3人も娘が出来た心境はどんな感じ?」

 「あっ・・・」

 気がついてなかったのですね。アリスも子持ちですよ。しかも3人の。メアリ達も含めるとずいぶんたくさんですね。

 「一応、メアリも娘だし、セバスは息子になるのかしら?」

 「・・・・・・・・・・」

 気がついたようですね。一気に子だくさんですよ。

 「セバスに、「お母さん」と呼ばせましょうか?」

 「・・・それはやめて・・・」

 虐めすぎましたね。私もセバスにはお母さん呼びは勘弁してもらいたいですからね。

 「ごめんね、ちょっとからかいすぎた。」


 その後は、2人でイチャイチャしましたよ・・・変なことはしてませんよ。

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