155.女神様はお暇みたいです。
なんかうまいこと丸め込まれた感はありますが、問題有りの領地をもらうことになりました。
それにしても海賊ですか・・・海の上となると準備もしっかりしていかないといけませんね。
海賊といえばやっぱりガレオン船でしょうか?大きさは50mほどで、大砲もあったはずです。アリスがライフルを知らなかったところを見るとこの世界に銃器はないと思われます、ただ魔法がありますからね・・・代わりに魔法を撃ってくるんでしょうね。それはそれで厄介です。
しっかりと下調べをしてから、行かないといけませんね。どんな海産物があるのかも調べないといけませんしね。
家に帰ってきてからもやることがいっぱいです。なんと言っても部屋の改装がいっぱいなのですから。私の部屋を夫婦?の寝室にしないといけません・・・ベットのサイズですか?とりあえずかなり大きめのものを作ります。私とアリスが寝るのとアヤハ達も誰か1人は一緒じゃないと嫌だと言い始めまして・・・3人は寝られるベットにする必要が出てきました・・・
そのほかにも使用人の部屋とかですね・・・結構大変です。
使用人といえば、アリスと一緒にいたメイドさん4人も一緒に来ました。一応護衛ということだそうです。人手が増えましたね、色々と手伝ってもらいましょう。
古の塔から一緒だった人たちですから、アヤハ達のこともわかっているはずです。なのである程度は安心できます。
この屋敷も人が増えましたね。嫌ではないのですが、なんか思っていたのとは違う方向に進んでいる感じがします。まぁ、思い通りにはいかないってことですね・・・
「アリス、ちょっと教会まで行ってこようと思うの。」
一度女神様に話を聞いておこうと思います。料理スキルのことは判明したのでいいのですが・・・アヤハ達の強さってどのくらいのものかも聞きたいですし、結構好き勝手やってますが大丈夫なのかも気になります。
「カオリ・・・式はもう少し先になるけど・・・その話?」
「えっ?式ですか?」
「私たちの結婚式です・・・まさか忘れてたとか言わないですよね。」
「そ、そんなはずないじゃないですか・・・今回はちょっと別件ですよ・・・」
「そうなの?」
疑わしそうな目で見てきますね。確かに結婚式のことなんかすっかり忘れていましたよ。いえ、忘れていたかったが正解でしょうか・・・
「アリスはついてきますか?」
「もちろん行くわ。」
あ、腕絡めてきますね・・・夫婦?になるのですから腕くらい組みますか・・・でも、女の子同士ですよね・・・なんか変な感じがしますね・・・
「あまり大人数で動いても仕方ありませんから。そうですね、アヤハと、イロハはお留守番。あとはメイドさんが1人いればいいでしょうか。」
『母様・・・』
イロハが寂しそうに声をかけてきます・・・
「アヤハとイロハはお留守番です。いいですね。」
『はい、わかりました。お母様。』
ちゃんと納得してくれましたが、2人ともしょんぼりしてますね。これからもお留守番してもらうことが出てくると思いますから我慢してください。
コトハとメイドさん1人を連れて教会に向かいます。
それなりに賑わってますね・・・お賽銭箱の前にも人だかりがあります。普通にお賽銭入れているのが変な感じですね。ここ、教会ですよね?
「ところでカオリはなんで教会に何の用事だったの?」
さすがに女神様に会いに来ましたとは言えませんね。
「そうですね・・・可愛いお嫁さんが出来ましたと女神様にお礼でしょうか。」
嘘も方便と言いますし、アリスが喜んでいるのでいいとしましょう。
それはさておき、女神様の像の前でお祈りしましょう・・・うまくいけば女神様に会えると思います。
『また会いにきてくれたんですね。』
やっぱり会えましたね。ひょっとして暇なのでしょうか?
『別に暇してるわけではないのですよ。』
そういえば心をよめるのでしたね・・・下手なことは考えないほうがいいですね。
「ええ、聞きたいことも色々あったので会いにきました。」
『そうだったのですね。そういえば結婚したのでしたね。おめでとうございます。』
「えっ、ありがとうございます。」
やっぱり暇なのではないでしょうか?どうして私が結婚したことを知っているのでしょう・・・
『ですから、暇というわけではないのですよ。面白いことが・・・いえ、心配しているだけですよ。』
今、面白いこととか言いましたね・・・私を娯楽にしているということでしょうか?
『同性の結婚のようですし、子供が欲しくなったら2人で祈りを捧げてください。どちらかに授けてあげますので。』
「本当に子供を授かれるのですか?」
『ええ、本当ですよ。あなたは特別に男の子と女の子、どちらがいいかを選ばせてあげますよ。』
何を言ってるのでしょうか・・・それより聞きたいことがあるので聞いておきましょう。
「えっとですね・・・」
『そろそろ時間のようです・・・また会いにきてくださいね。』
えっ、まだ何も聞きたいこと聞いてないですよ・・・教えてくれる気が無いみたいですね・・・世間話で時間を潰された気がします。
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