073.オーダーメイドするみたいです。
イロハ達が帰ってきました。キクはコトハの所に行ってしまいましたね。しばらく出していなかったので仕方ありませんね。イロハ達の後ろから数人店に入ってきましたね。どう見ても冒険者らしからぬ格好です。待ちに待った一般のお客様でしょうか?
イロハの買い物の件は後回しにして、接客でもしましょう。どうやら見ている物はTシャツのようですね。安めの設定にしましたからね。1着銀貨2枚。3着なら銀貨5枚。微妙な値段設定ですけど。
意外ですね、Tシャツがけっこう売れますよ。皆さん普通に3枚買っていきますね。家族みんなの分ですか。それなら判りますね。今度はもっと可愛い服買いに来て下さいね。
まずはお店を知ってもらったと言うことでいいでしょう。今後もいいお客さんになってもらえればいいのです。他の人に声をかけてもらえればそれだけでもお客さんは増えます。
お客さんも帰って行ったので、イロハに魔石のこととかを聞きましょう。
「イロハ、魔法屋はどうでしたか?」
『はい、母様。魔石は今は在庫切れだそうです。価格は時価だそうなのでわかりませんでした。』
そうですか、時価ですか・・・安定供給される物ではありませんからね。仕方ありません。
「うん、ありがとうね。それで、魔法はどうだったの?」
『攻撃魔法はファイヤーバレットがあったので買ってきました。』
予算内だったのですね。スクロールを受け取りましょう。私が使うのかって?確かに私が覚えますが、杖に使えないかと思うのですよ。魔法の杖っていいと思うんですよ。これに魔石がいるのでは無いかと思っているのですよ。まぁ、魔石抜きで作ってみますけどね。
アヤハ達が帰ってこれば、食事を作ってもらうのですがまだ帰ってきませんね。食事を作れる2人をペアにしたのはまずかったですね。早くご飯が帰ってくることを願いましょう。
少し待っていると、何人かの人と話をしながらアヤハが帰ってきますね。コミュ力高いじゃないですか。いつの間にそんなコミュ力を身につけたのですか。私にはそれほどのコミュ力はありませんよ・・・
市場で知り合った人らしいです。小さなレストランの人らしいです。制服とまでは行かないまでも可愛い服が欲しいのだそうです。やはりレストランの目玉は看板娘ですか。あまり邪魔にならない程度で可愛い服を見繕いましょう。
そうですね、和洋折衷ではないですが中洋折衷といった感じの服を作りましょう。ミニのチャイナドレスの下にスカートといった感じです。簡単なイラストを描いて見せてみましょう。反応が良ければ作る方向で話を進めましょう。
どうやら気に入ってくれたみたいです。あまり早く作りすぎるといけないので、3日時間をもらって渡すよう約束をします。代金はオーダーと言うこともあって銀貨7枚にしました。別に5枚でもいいのですけど、オーダーメイドの特別なんだよって事で特別感を持ってもらいましょう。
その女の人と色々話をして、細かなところを打ち合わせします。色についても話しておきます。ここで先日作った色見本が役に立ちますね。生地によって感じは変わるかと思いますが、参考にはなるでしょう。赤ベースに金の縁取りですね。スカートは黒でいいでしょう。レストランとのことなのでエプロンも着けておきましょう。エプロンはサービスで替えを1枚付けてあげることにします。もちろんパニエも付けますよ。ひらひらは可愛いですから。可愛いは正義です。
一段落しましたしちょっと休憩しましょう。息抜きは必要です。イロハにお店を見ていてもらいましょう。アヤハとメアリは食事の準備に忙しそうですし、コトハはキクと遊んでますからね。
「イロハ、少しの間お店を見ていてもらえる?何かあったら呼んでちょうだい。」
『うん、何かあったら呼ぶね。』
では、イロハに任せて奥の部屋に行きましょう。食事までの間に、中洋折衷のチャイナドレスを作りましょう。
上半分はチャイナドレスで下がフレアのスカートです。長袖の方がいいでしょうか・・・前に紐飾りを付けた方がいいですね。可愛いです。あとは動きやすいようにスリットも入れましょうか。
簡単にラフスケッチを描きながら頭の中でまとめていきます。やはり紙に書いてまとめるのが良いようです。忘れませんし、絵を見ながらだとイメージもしやすいです。ではこんな感じで作りましょう。クリエイトしましょう。
いい感じに出来上がったようです。変な物が付いていないか、念の為鑑定しておきます。
<チャイニーズメイド服
中洋折衷のメイド服。
よかったです。変な物は何も付かなかったようです。特別な服を作るとだいたい後ろに色の名前が入ってますね。いえ、ちがいますね・・・特別な服にしか鑑定をかけていないだけですね。普通の色つきTシャツに鑑定をかけましょう。
<色見本Tシャツ 青>
色見本のために作られた青いTシャツ。
全部色の名前が入っているのですね。まぁ、わかりやすいって言えばわかりやすいのでしょうけどね・・・
ちなみに
マネキンに月季紅を着せて、しっかりとチェックしましょう。最初に作った物ですし、不具合があるといけません。なんと言ってもオーダーメイドですから。
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