041.お米があったみたいです。
無事スニドラに到着しました。道中は針の莚でしたが・・・アリスさんとサーニャさんから刀について散々質問されましたよ。なにせ、遺跡から発掘された誰も知らない剣の名前を知っていたというのが1番まずかったようです。故郷に同様の剣があったと言う事で納得してもらいました。嘘は言っていませんよ。
ただ、その故郷は何処だとか色々聞かれましたね。もちろん何処にあるなどと言えるはずも無くのらりくらりかわしましたが・・・
スニドラでは私が買い物をしたいのもありますので3日程滞在します。ギルドの会議まではまだ日にちもあるようなのでスニドラで3日過ごしても大丈夫なようです。
私がここでやるべき事はなんと言っても、まずお米探しですよ。その次にあの刀の修復でしょうか?まだ、修復して良いものか悩んでいますが・・・だって、刀が女の子に変わるんですよ?
馬車をギルドに預けて私たちは市場に向かう事にします。やっぱり市場は大事ですよね。宿はギルドの方で手配してくれるとの事でしたのであわてる必要もありません。
今回探すのはお米です。後は、味噌、醤油辺りでしょうか・・・個人的にはマヨネーズが欲しい所ですが卵と酢と食物油でしょうか。それがあれば作れますのでそちらも探さないといけませんね。ただ困った事は材料さえあれば何とかなると思っていたのですが私の料理スキルが働いてくれません。ぜんぜん上手く出来ないのですよ・・・何なんでしょうか・・・
あ、大麦を売っている店を見つけましたよ。やはり大麦はメジャーなんですね。ここで聞いてみましょうか。
「すみません、お米は売ってないでしょうか?」
素直に聞いてみるのが1番ですね。
「米かぁ?市には持ってきてないが店の方には置いてあったはずだぞ。」
お米があるのですね。お店の場所を聞いておきましょう。ついでなので味噌と醤油についても聞いておきます。味噌も醤油もあるそうです。これで欲しいものはだいたいそろいますね。
街中をぶらぶらしながら目的の店に向かいます。行き先も決まっているし、買うものも決まっているのです。気楽なものです。食べ歩きでもしながらゆったりと観光ですね。
この近辺に海が無いのか海産物は全くと言っていい程ありませんね。干物すらありません。これは海を探す方が良さげですね。海についてはギルドで聞いた方がいいですね。
そんな事を考えているうちに目的のお店に到着しましたね。ラッセル商会ですか。大きそうなお店ですね・・・
ラッセル・・・どこかで聞いた事があるような気がしますが思い出せません・・・思い出せないという事はそれほど重要な事柄では無いという事でしょう。必要ならば思い出すでしょう。
まずは商品をを見せてもらいます。色々ありますね。さすが大きな商会です、品揃えがいいです。どの町にも支店があるかなり大きな商会のようです。本店はガンドレアにあるのだそうです。
では目的の、米と味噌と醤油を買いましょう。もちろん大人買いというやつです。お米は大袋で3袋、醤油と味噌は小樽を2個づつもらいます。
醤油は味噌を造る時の上澄みのようです。いわゆる「たまり醤油」というやつですね。こうなると卵も欲しくなってきますね。卵かけご飯が食べたいです。卵は・・・どうやら今日はもう無いようです。週に2回程入荷で明後日、入荷の予定だそうです・・・買いに来る事が決定しましたね。
ちょっと早いようですが目的の物は買えましたので宿に戻りましょう。
ギルドの方から連絡が来ているようで、すんなりチェックインです。4人部屋が取ってあるようです。
では、気が進みませんが刀を修復する事にしましょう。修復に当たって必要な素材を確認します。
鉄と竜種の鱗ですか・・・鉄はあります。竜種の鱗というのは古龍の鱗でも大丈夫でしょうか・・・きっと大丈夫でしょうね。竜の鱗なんてそうそう持ってませんよ。でもだいぶ古龍の素材も少なくなってきましたね。
折れた刀と鉄、古龍の鱗を前に並べます。思い浮かべるのは目の前にある刀の本来あるべき姿。どの様な娘が中に眠っているかは知りませんが作者の意図に反するものに変わってしまうのは本位ではありません。元通りになる事を祈りましょう。そんな事を考えながらリペアをかけます。
繭が形成されていきます。これで数時間かけて修復されていくのでしょうね。でも、がっつりと魔力を持って行かれた気がします。それこそアヤハ達を作った時よりも、多くの魔力を持って行かれたんじゃ無いでしょうか?時間はどの位かかるのでしょうか、鑑定で見てみます。18時間とか出てます・・・たかが修理にどれだけ時間がかかるのですか・・・まぁ、私が作ったもので無い事と、厨二病的なものである事を差し引いても長い気がします。
何かあるといけないので、明日は誰かを留守番に残しましょうか・・・
いきなりコトハが抱きついてきて首をフルフル横に振ってますね。明日お留守番させられるのがいやなのでしょうか。
「コトハはお留守番はいやなの?」
『はい、コトハはかぁさんと一緒にいたいです。』
可愛い事を言ってくれますね。仕方ありません、アヤハかイロハに留守番を頼みましょうか。え、2人して抱きついてきますよ。
「アヤハもイロハもお留守番はいやなの?」
『私はお母様といっしょがいいです。出来れば留守番はしたくないです。』
『母様を守るのは私の役目だもの、お留守番は無理かなぁ。』
みんな留守番はいやなのですね・・・そんなに私と一緒がいいのですか?
仕方ありませんね・・・明日は1日宿にこもりましょうか。また何かを作っても構いませんし、たまには1日中ゴロゴロしているのもいいでしょう。
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