002.異世界に来ちゃったみたいです。
「ここが異世界ですか・・・」
ぽつりと独り言のようにつぶやいてみますが、ここって森の中では?
あの女神様はここで何をしろとおっしゃるのでしょうか?森の中って普通にあぶないのでは?不安になってきますね。
あっ、でも服装とか持ち物とか何かと気を遣ってはくれているようですね。死んだときの服装とか嫌ですしね・・・そもそもどんな服を着て死んだのやら知りませんが・・・
さて、持ち物でも物色しますか。
・パンと干し肉、それと水筒。
食べ物ですか・・・この世界の旅人はこんなものを食べてるんですね。まぁ、無いよりましということで・・・
・お金。金貨5枚、銀貨10枚、銅貨50枚
多いのでしょうか?少ないのでしょうか?物価がわかんないので判断がつきません。でも、持たせてくれただけよしとしましょう。無一文は嫌です。
・地図。
重要ですね、うん。とても重要です。でも、ざっくりした地図ですね。この世界ではこんな物なのでしょうね、測量とか無いでしょうから。でも、どっちが北でしょうか?
・手紙?
誰からでしょう?って、心当たりは1人しかありませんね。女神様でしょう。言い忘れたことでもあるのでしょうか?見てみますか。
『やっほ~、元気でやってるかな?あなたの能力とか使い方も教えてなかったから手紙を書いておきますね。簡単に言うと「ステータス」と唱えればあなたの今の状態がわかるようになってるから唱えてみてね。後はあなた方がよく知っているパソコンと同じような使い方だから、ヘルプ画面なんてのもあるから活用してね。最後に、今いるところは24時間は安全地帯として危険な魔物とかは入ってこないから安心してね。では、良い人生を。』
ざっくりと簡単に済ませましたね。とりあえず、24時間の安全は確保できたということですか。そこからは自分でなんとかしろということですね。
さて、ステータス画面ですか・・・ゲームのようですね・・・あの女神様が管理している世界ですか・・・ゲーム感覚で管理していなければいいのですが・・・とりあえずは唱えてみますか。
「ステータス」
名前:鈴木香織
種族:人族
性別:女性
年齢:15才
HP:100%
MP:100%
状態:健康
スキル
ドールマスター
クリエイトオブジェクト
空間収納
異世界言語
鑑定
料理
うん、目の前に数字や文字が現れたわ・・・これがステータスボードってやつかな?ゲームっぽいなぁ~。
でも・・・なんとなく不親切な感じがする。HPとMPって体力と魔力って事よね、100%って数値で表してくれるんじゃないの?状態、健康って?ヘルプ画面があるっていってたけど・・・
「おっと・・・」
思わず声が出てしまったわ・・・知りたい項目を触るとサブウインドウのような物が出て説明文が出るのね・・・
HP・・・体力です。これが0になると死んでしまいます。
MP・・・魔力です。これが0になると気を失います。
「・・・・・・・・・・」
やっぱり不親切だ、ヘルプの意味ないじゃない。他のはどうなのかな・・・
ドールマスター・・・想像力依存、思うがままの人形を作ることが出来る。必要素材の30%を集める必要がある。必要素材はどのような人形を作るか思い浮かべた時点で決まる。材料を集め、作りたい人形を思い浮かべ「アッセンブルドール」と唱えることで作成される。
ふむ、本当にどんな人形でも作れるようですね。想像力依存ですか。ここは私の妄想力の出番のようですね、頑張って考えましょう。
クリエイトオブジェクト・・・想像力依存、思い浮かべる物を作り出すことが出来る。必要素材の30%を集める必要がある。必要素材は作りたい物を思い浮かべた時点で決まる。材料を集め作りたい物を思い浮かべ「アッセンブルオブジェクト」と唱えることで作成される。。
なんかほとんど同じような能力のような気がしますね。ドールマスターは人形特化ということでしょうか。
空間収納・・・異空間に収納場所を作り出し出し入れできるようになる。出し入れはイメージするだけで良い。生き物は入れることが出来ない。
死んでしまえば食材扱いで入れることは出来るんでしょうね。これも試してみないといけませんね。
それにしても身を守るようなスキルは何もないんですね。確かに欲しいといわなかったですけど・・・これは早めに人形を作って守ってもらうしかないでしょうか?そうすると強い人形を作る必要がありますか・・・
マッチョは却下ですね・・・ファティ〇みたいなのがいいでしょうか。それでいてもっと人間味があるもの。妄想力が働きますね。
なんとなくスキルなどについてもわかってきましたがとりあえずは近場の街まで行けるよう安全確保ですね。人形を作りましょう。
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