Op.1-6 突撃、我が家へようこそ!
Op.1-6第1節
(ど……どうして、こう……なったの!?)
「少し時間かかるから、先にお風呂入っていいですよっ! 先輩」
リズミカルに包丁の音を鳴らし、料理をしている
「う……うん」
「へっ?」
「あ、
なんということでしょう。扉を開けると、そこには今、まさにパンツを身に着けただけの
「きゃああ!?」
「ご……ごめんね!」
(どどどど、どう……いうこと……!?)
少しの時間が経つと、脱衣所の扉が空き、
「さっきはごめん。というか、風呂入るって言わなかった僕が悪い」
「わ……わたしの方こそ、声をか、かければ……よかった……ね」
お互いが苦笑いになる。
「
なんて、声も
少し、頬が緩むと、
♪
「あ……あがった……よ」
と、
「お……おいし、そう……」
「でしょっ」
今日は焼き魚、銀鮭をメインとした、和風の料理が並ぶ。
「
「そう言ってくれると嬉しいよ? にぃは私がいないと餓死するもんねっ」
「コンビニ弁当でなんとかなる」
「そこは『する』って言ってよ!?」
「痛え! 蹴るなよ!?」
もはやいつもの風景だ。
「あ……、食べて……いいかな……?」
「いいよ」
と、
お行儀よく箸を持ち、銀鮭を口へ運ぶ。
「んん……!」
ホロホロと崩れる食感。一口噛むと、しつこくない脂が乗った身の味が口一杯広がる。
「と……溶けちゃい、そう」
「当然ですっ! 私が大好きなにぃの為に、いっぱい修行したんです。美味しいのは当たり前です!」
「お、おなかが……ずきゅんずきゅんしちゃう……」
「あ、
少し
「はぅ……」
と、
それを食べる。
「あぅ……んっ! 黒いのが、私の中に……。は──」
「
「……!! ……〜〜っ!!」
我に返った
そして、そのまま両手を頬に当て、
「先輩はえっちですね?」
「ち……違うのっ! え、えっちぃ……くないの!」
「いえいえ、絶対えっちです。確信しました」
「か……かくしんしないで……!」
「核心を確信したな」
「ま、紛らわ……しいよ!?」
「にぃ、わかってるねっ」
「むぅ……ぅぅ……」
「
「は……恥ずか、しい……」
「先輩、本当にえっちなんですから」
「えっちぃ……じゃ、ないよぅ」
と、
「ほら、とりあえず食べようぜ?」
「う……うん」
すかさず
(こういう……食事は初めて……)
(た、たのしい……ね)
「ふふっ」
♪
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