Op.1-5第4節
急いで家へ戻った
そこにはソファで寝ている
「にぃ……?」
「ただいま」
「にぃ、疲れちゃったよ」
と、力無く微笑む。
「充分頑張ったよ。
「にぃ、ありが……」
と、
「
このまま約一日、眠り続けることで
「次は……」
先ほどと同じ、継続治癒魔法をかけた。
「お疲れさまです」
『
「実は……」
「という報告です」
『報告感謝する。
「はい。今のところは問題ないです。ただ、疲れて眠っているので、今はそっとしといてあげてください」
『もし、問題があったらすぐに連絡する様に。
「お気遣いありがとうございます。では、失礼します」
と、
「あと、
「じゃ、僕は寝ないで見守るか」
二十四時間、されども二十四時間。
何も起きないことの方が普通だが、念には念を入れる
♪
あなたにまだ感情が多少残っていた頃。
ひとりの、ボロボロの服に身を包んだ、とても貧しそうな人間を助けました。
その人間は、あなたのことを酷く怯えた目で見ていましたが、あなたは優しく微笑みかけます。
「怖がらなくて大丈夫よ」
あなたはそう問いかけます。
人間は、目の前に転がって動かない、かつて、肉親であった肉塊を一瞥します。
「もしかして、両親が殺されたのが嫌だった?」
あなたは感情はありましたが、命に興味がありません。命が亡くなったという事実を伝えることになんら抵抗もありませんでした。
人間は、あろうことか、嫌ではないと、首を横に振ります。
それもそのはず、人間のことを奴隷のように扱う両親は、ストレスを発散するためだけに殴り、蹴り、はたき、締めるという行為が日常となっている、正真正銘、社会のゴミだったためです。
「そう。それならよかったわ。では、わたしはこれで」
あなたは、人間の元を去ろうと、背中を向けました。
すると、あなたは立ち止まります。
いえ、立ち止まるしかなかったのです。
「あら、どうしたの? なにかわたしに言いたいこと、あるの?」
人間は首を縦に振り、不安そうな表情で、あなたに思いを伝えます。
それを聞いたあなたは、微笑みます。
そして、ある提案をすると、人間は不安そうな表情を崩すことなく、あなたに……
♪
「……?」
「あ……あれ、わたし……」
と、
「
その声を聞いて、
「み……
「あ……れ? わ……わたしの身体、ど……どうしちゃったの?」
「
「
「よ……よかった……」
「わ……わたしのせいで、
「
「え……?」
「『わたしの〈
「あ……」
「僕は、
「み……
と、自分を責め続ける
しかし、優しすぎる。危ないくらいに。
「
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