Op.1-5第2節
今日はゴールデンウィーク三日目。
スタジオは全ての部屋が防音になっているため、基本的に楽器の練習をしたい〈
「ここ、やっぱり難しいな」
それをもう一人の〈
なぜ連弾をするのかと言うところだが、〈
もちろん、簡略化をすると弾きやすくなり、魔法を再現できるようになるのだが、代わりに簡略化した分だけ魔法再現度は落ちる。
では、魔法再現度をなるべく落とさないようにするためには、フレーズの音をなるべく簡略化しないことだ。
そこで、連弾と言う二人で一つの曲を弾くことで、音の数を増やせる。これにより再現度をあまり落とすことなく魔法を扱えるようになるのだが……
「なんでこんなに音符が連なってるんだ……」
「弱音を吐くのはみっともないですわ」
「とは言っても」
「み……
と、目の前にある楽譜の音符の量を見て戦慄し、
「唯一の救いは、再現するまでの時間が早いから、一曲一曲が短いってことだな。よし、頑張るか」
と、自分自身に言い聞かせる
一方、
インスト部分が終わると、自分の歌声も載せ、歌詞を紡ぐ。歌を歌っているのに、演奏技術は衰えないのが不思議だなと思う
「〜♪」
サビが終わると魔法をいつ再現しても大丈夫な、インストの繰り返し部分に入る。
インストを二周だけすると、
「はぅ……楽しい……」
「疲れた……」
と、光悦感に浸る
「一旦休憩していい?」
「い……いいよ」
「んーーー……、終わったわーーー!」
「
手にしていたノートパソコンを見せる
「転送開始するわ!」
と、
ウイーンガッシャンガッシャン
と、稼働音が鳴り響いていたが、暫くすると停止する。
「僕のパート、さらに技術が要求されてるような気がするんだけど」
「わ……私の〈
「勘弁してくれ……」
と、
♪
「にぃ!今日はにぃが大好物の夕食にしてみたよ!」
と、
「それは嬉しいな。荷物置いたらそっち向かうよ」
自分の部屋に入った
「今月末だっけ? にぃのイルミネーションでの初ライブ!」
「まだ決まったわけではないけど、出られるように練習するよ」
「形式は『
「それを使う気はないからね? 正々堂々と戦わないと不公平だ」
「むー」
「まあ、負けないように努力はするからさ、応援しててくれる?」
「うん!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます