Op.1-4第4節
「……すっかり夜だな」
と、
「
「う……ん」
キョロキョロと、周りを見る
「み……
「ぷっ……」
慌てる
「むぅ」
と、それを見た
「ごめんな」
「ゆ……ゆるしてあ、あげない」
ぷいっと、明後日の方向を向く
すぐに
「う……うそだよ」
と、
「許してもらったことだし、帰るか」
「そ、そうだね」
「あれ?」
違和感を覚えた。本来あるはずの場所である、伝票立てに伝票がないのである。
「もしかして、
と、
返信には『もちろん払っておいたわ』と一言書かれていた。
「お金は払ってくれたらしいから、次会ったらお礼言っておこうな」
「う……うん」
と、
そのまま、店を後にした。
♪
翌日の昼、
「とりあえず、
と、楽譜を渡しつつモジモジと恥じらう
「なんか変な物食べたのかな」
「食べるわけないでしょ」
「そうだよね……」
と、秒で言葉を返される。
「恥ずかしいのは本当なのよ。楽譜を見られるってことは、恥ずかしいってことだわ」
「説明になってないんだけど……」
「恥ずかしいだなんて嘘だわ、ごめんなさい。ところで
何を引っ掛けようとしたのかは定かではないが、
「特に予定はないけど」
「ふふっ、ありがと。早速、付いてきてくれるかしら」
と、席を立つ
その手が伝票へと伸ばされるのを見た
「昨日は払ってもらったから、今日は僕が払うよ」
「ふふっ、好きになっちゃうわ」
と、妖艶な笑みを浮かべる
その笑みを見た
「
♪
レストランを出た二人は、
「あれ、
と、後ろから声をかけられた。
「
「『ついでに』とは愚問ですこと」
「ところで
「私は
「否定しろよ!? 認めるなよ!?」
「わたくしも
「「違うだろ!?」」
と、女性陣はとんでもないことを互いに口にしたせいで、最後には
「冗談だわ」
「冗談ですの」
同じタイミングで冗談と言う二人。
ここが学園の敷地内のお陰で、ほかに聞かれている人がいないところだけが救いだろうか。
「ところで、お二人さんどこに行かれるんですの?」
「私の魔法を魅せるんですわ。今後の『
と、
「『
「そういう約束しちゃってたからな。
「俺たちはでねー」
そういう選択もありだろう。
「なんか『
「わたくしも今のままでいいですの。とても面倒なきがしまして」
面倒くさがり屋コンビだった。
「とりあえず、今部屋を押さえてるっぽいし、時間もあまり多くはないから、立ち話はこれくらいでも大丈夫か?」
「ああ、わりー。手間を取らせたな」
「頑張ってくださいまし。応援していますの」
と、
「結構いいコンビですわね、あの二人」
「似た物同士だからね、相性はいいんだろう」
「あら? 私たちも相性はいいですわよ? 主に夜の」
「急に
と、
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