Op.1-3第3節
「まて、どういう意味か説明してくれっ!」
「ごめんなさい。私の言い方が悪かったよね」
と、
「先週と今日のライブを見て、私は
「お前、一回ぶん殴られたいのか!?」
前言撤回。
「冗談は置いておきましょ」
「置いとくな、捨てろ」
「ふふっ、面白いのね」
と、
「ライブをするにあたってのルール、男女一人ずつのデュオって形じゃないと出来ないのは知ってるわよね」
「うん」
「それで、私は誰とも組めない、余り物なの」
ライブをするにあたって幾つかのルールが存在している。
そのうちの一つが、
これは体力や魔力などが女性よりも男性の方が高い傾向にあるため、そのバランスを考えた結果、男女一人ずつで組む『デュオ』が前提となっていた。
しかし、〈
ライブ演習での実践の時、女子生徒は女子生徒と仮のデュオとして組むことで、ライブ演習を行なっていたが、仮は仮である。卒業しても〈
「余り物なのは分かったが、もしかして、『
「いいえ。私は、今の〈
「か……改訂って……、ただの、す……〈
と、ドリンクを飲み干した
「だ……
と、
第三者委員会とは、現役を引退した元〈
〈
「やってみなきゃわからないわ」
「そうだな、やらないと分からない」
「み……
今まで通った試しがないだけで、内容によっては第三者委員会で通る可能性がある。そう、
「と、ところで、どんな内容で提出しようとしてる?」
「『デュオ』って『二重奏』って言う意味で取ってるわ。それを『トリオ』、『三重奏』という意味で、男の子一人と女の子二人の三人組を考えているの」
「なるほど、三人組か」
と、
もし、そのトリオの改訂案可決された場合、数の問題で余ってしまう女性の〈
それを置いたとしても、三対三で戦うことになるため、より戦術が求められるのも明白である。
「それはありかも知れないな。それで、それだけの用じゃないだろ?」
と、
もし、
「もう、気づいているのに、気づいてない振りは辞めてほしいわ。トリオ案は正直どうでもいいと思ってるの。私は
「ふざけんなよお前っ!?」
「冗談よ」
「ふざけんなよお前っ!?」
デジャブだろうか、
「ふふっ、からかいがいがあるわ」
「ぜひやめてくれ。心臓が持たない」
「み……
(
テンパりすぎて唱えられない
そんな様子を見ていた
「イチャラブなのね、ふふっ、私もそこに入ろうかしら」
と、なぜか、灯莉の方を見て言う。
それに気づいた
(
と、一人悶絶している
「ふふっ」っともう一回小さく笑ってから
「冗談よ」
「僕のこと殺す気か?」
「いいじゃないの。こんなに可愛い子に殺されるなんて、男の子にとっては本望なの」
「そんな事実は絶対にあり得ない」
「本当にからかいがいがあるわね。まあいいわ、話が脱線してきてるから、置いておきましょ」
「置いとくな、捨てろ」
と、これまたデジャブな会話が続く。埒が開かない。
「トリオの件、もし通ったら、私も参加していい? って言うのを言いたかったわ」
「それなら最初っからそう言ってくれ……」
と、落胆する
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