Op.1-3 悩み、悩む、対策会
Op.1-3第1節
「今日も敗北か……」
先週、シルフィドール・
それから一週間後である今日もその弱点を突かれ、負けてしまった。
「今後も課題になっていくんだろうな」と、つくづく思った雅である。
放課後、教室で
「
「あ……〈
「それって、
またもや首を横に振る。
「だ……誰でも使える……、強化魔法……なの」
と、
雅は、「『誰でも使える』を
「それを僕に使うと、
「それでもダメッ……!」
と、いつもの穏やかな声ではない、
「あ……ごめんね……。〈
「……
「い……いつものことだから……気にしないで……」
と、顔を赤らめる
「あ……あと、身体に負担が……かかっちゃうし……」
「それでも、出来るのであれば、試したい」
「じゃ……じゃあ、今日の放課後に……」
「なにを悩んでるんですの?」
と、
「実は……」
「あんたら防御しないだろ。ただ避けるだけで」
「「あ〜」」
「常識的に考えまして、自分の身は自分で守らなくてはなりませんわ。攻撃的なスタイルもいいですけれど、それは諸刃の剣でもありますのよ」
シルフィドールから言われた言葉に
「ありがとう。
「シルフィって呼んでくださる? そっちの方が落ち着くんですの」
「分かった。シルフィ。これでいい?」
「よ、よろしいですわ」
と、何故か顔を赤らめてそっぽを向く。
「よーするに、シルフィはあんたらと友達になりたいんだよ」
「な、何を言ってるんですの!?
と、シルフィドールは珍しく、取り乱して違うというのだが、その様子はとてもお嬢様って感じがしなかった。
「じゃあ、その『
「わ……わたしも……『
シルフィドールは
「わ、分かりましたわ。今後、『
「ありがとう、シルフィ」
昨日の敵は明日の友。と言うが、この場合は二週間前の敵は二週間後の友だ。
「どーせあんたらの事だ。この後演習場借りるんだろ」
「それはそうだけど」
「なら、俺たちも混ぜろ。練習に付き合うぜ」
「わたくしも手伝って差し上げますわ」
「じゃあ、お願いしようかな」
「わ……わたしも……」
「よし、早速行こうぜ」
「行きますわよ」
と、今度は
その言葉を聞いて、
なお、
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