Op.1-1第3節
「
「あいつ、昔からあんな感じなんだ。許してやってくれ」
と、
「
「なに?」
「な、名前で……
「
「その……『
上目遣いで見上げる
顔が赤く、恥ずかしそうに、それでもちゃんとストレートに言う
「えっと、あ、
「うんっ!……もう一回お願い……」
「
「も……もう一回っ!」
「
と、大きく名前を呼んだ。
「ふふっ……は、恥ずかしいね……これ」
「恥ずかしいなら何回も言わすなよ……」
「でも……嬉しいよ? わたしは」
「そうか?」
「だって」
「み……
「最後の言動だけはどうにかならない?」と思ったのは心に留めておき、
「
と、結構前に決まっていたことを再度確認するように
「
♪
夜、
「にぃ!おかえりなさい!」
「ただいま」
「にぃ、大好き!」
と、
「ご飯できてるから、一緒に食べよ!」
「うん」
「こっちこっち〜」
食卓の上には
「いただきます」
「食べて食べて〜」
「美味しい」
と、
「にぃのために頑張ったんだよ!後で抱きしめてね!」
「抱きしめるのはダメ!!」
「じゃあ、キスで許すねっ!」
「それもダメっていうよりもキスは……好きな人とするもんだ」
「にぃならいいよ? 私、にぃのことを、とても、とっても、と〜っても大好きだもん!」
「って言ってもダメなものはダメだ」
「にぃのいじわるっ!」
と
「あ、そうだ。
「……にぃ、それってどう言うこと?」
「〈
「ああ、だから
「意外だね〜、あんなに喋るのが苦手そうな先輩が〈
「僕もそう思ったけど、嘘じゃなさそうだった。……まだ確証はないけど」
「そんで、にぃは私たちの秘密を先輩に伝えたの?」
「特に言うこともないからな。今のところは、しゃべらない方が良さそうだ」
「それがいいかも。だって、伝えたら多分拒絶されちゃうよ?」
「もしバレたらその時はその時だ。今はまだ隠せてるから大丈夫だと思う。……ごちそうさま」
と、食べ終わった
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