第115話:序列、揺らぐ

「お、その紙は何だ?」

「目敏いね。今、エメリヒ先生と面談してきたところ」

「なるへそ」

 部屋に戻るとルームメイトのディンがクルスの持っている紙に気づく。誰がいつ面談を済ましたかはわからない。

 ただ、この反応を見るに、

「ディンもやったんだ」

 すでにディンも面談を済ましたと考えられる。

「ちょいと前にな。しかしま、さすがは出世王のクルス・リンザール。その紙があるってことは、すでに騎士団からお声がかかっているわけだ」

「茶化すねぇ」

「馬鹿。本当の話だ。この時期に調査出来るってことは、アスガルドお墨付きの騎士団ってことだぜ? その辺の新興騎士団はまず調査すらさせてもらえんだろうからな。だから素直に喜ぶべきってこと」

「あ、やっぱり何処かのタイミングで見られていたんだ」

「当たり前だろ。それがいつどこでかはわからんけどな」

 抜き打ち見学会を始め、基本的に騎士団の人事担当、スカウト担当の者たちは学生との接触を禁じられている。騎士連盟による約束事であるため、大した拘束力はなく一応そういうことになっている、程度の縛りでしかないが。

 学校側も建前上それに準じ、学生たちには悟られぬようあの手この手で隠しているのが現状。名門ほどその辺はしっかりしている。

 クルスやディンは学生の中でもかなり目敏い性質だが、それでも一度として気づけていない程度には学園側も頑張っている、と言うこと。

「ディンに質問があるんだけど、いいかな?」

「最近じゃ珍しいな。何でもどうぞ」

「この三つの騎士団なんだけど……ディンはどう思う?」

 クルスは自分に興味を示した三つの騎士団、その情報をディンに開示する。

「……あんま他の奴には見せない方が良いぞ、こういうの」

「ディンだから見せたんだよ。君なら声がかかっていない何てこと絶対にありえないからね。ちなみになかったら謝りますけど」

「……ま、いくつかはな。んじゃ、失礼して。どれどれ」

 調査書に目をやるディン。

「イリオスと、リヴィエールにワーテゥルか。また癖のあるとこから声がかかったな。でも、さすがにスカウティングは上手ぇわ」

「俺、あんまり騎士の界隈に詳しくないからさ。ディンの目から見てどう?」

「忘れがちだけど白紙でここに来て、まだ一年ちょいだもんな。必要な知識以外はまだまだ抜けだらけ、か。んー、まずさっきも言った通り、変な騎士団はこの時期調査すらさせてもらえねえ。界隈から見ても良い騎士団だよ、三つとも」

「そうなんだ」

「俺のおすすめはワーテゥルかな。前身が冒険者ギルドだから、歴史って意味では頭二つ抜きん出ている。騎士の歴史よりも長いからな、連中」

「あー、歴史でやったね。ダンジョンに潜り込んでお宝探しをしていたんだっけ?」

「そ。あくまで諸説あり、だけどな。古すぎて確定情報がほとんど残ってない。そう言う成り立ちだから騎士の界隈から低く見られがちだけど、世界中に伝手があるし仕事には困らねえ。やる気次第で馬鹿みたいに場数を踏めるし、何より本気を出せば死ぬほど稼げる。トップの稼ぎは騎士界最高だろうな」

「……そんなに違うんだ」

「給与形態が違うからなぁ。冒険者ギルドと同じく騎士団自体は名前貸し、要は中抜きして組織を維持しているんだが、組織自体は最低限の機能だけを残し、あとは個人の裁量にお任せ。諸々の稼ぎを組織全体で分配する騎士団とは構造が違う。まず、個ありきだ。個人事業主だな、ここの騎士たちは」

「個人ありき、か」

「自分次第でってとこが、たぶんクルス向きだと思うぜ。リヴィエールも仕事量が多くて個人の裁量がデカい騎士団ってよく聞くし、激務だけど給料はメガラニカ級。一部歩合制もあって、これを使うと努力次第で、ってやつだ」

「……俺、そんなに協調性なさそうに見えるかな」

 イリオスはともかく、他二つに関しては騎士界隈でも圧倒的に個人を重視している騎士団である。一つだけならともかく、二つともそう言う騎士団から声がかかったと言うことは、嫌でも何となく察してしまうものがあった。

「我は強いだろ」

「……やっぱ、そう見えるのかぁ」

 正直今日まで自覚はなかった。ただ、先生からも、プロの騎士からも、ディンからもそう見られていたことを知ると自覚せざるを得ない。

「別に悪いことじゃねえよ。間違ったことばっかりやって足並み乱しているならともかく、判断自体は間違っていないことが多いだろ? 実際この辺は難しいよ。今は講義で命の危険はないけどよ、これが実戦なら判断次第で命を失う。ベターで良い、って癖にすると大事な時にやらかす可能性もあるしな」

「そ、それ! 俺もそう思う! だって、正しい方が絶対いいだろ!」

「……その頑なさがお前の魅力だよ。だからこそ、其処を期待しての声掛けだろうさ。下っ端時代は個人でバチバチに経験積んで、上に立ったらその強さで人を率いて欲しい。だから、クルス・リンザールなんだ。俺はそう思うぜ」

「……沁みるわぁ」

「もうちょい柔らかいと間口も広がると思うけどな」

「……きついわぁ」

「あはは。つーわけで特性考えたらワーテゥル、次点でリヴィエールだな」

「へえ。先生はイリオス推していたよ」

「そりゃあ先生は学校側で、どうしたって其処の実績が欲しいからな。私立より国立、そっちの方がポイント高いのよ、騎士の学校視点だと」

「……マジか」

「ま、見方次第だ。安定性欲しいなら間違いなくイリオスだし、其処をプッシュするのは至極真っ当だ。騎士の格って意味でも、やっぱ国立の方が上と見做されやすいしな。ただ、まあ、縁故はしがらみが、ね」

「縁故?」

 首をかしげるクルスを見て、ディンは「あちゃ」と内心反省する。クルスは知らないのだ。彼がイリオス王家に大きな貸しがあることを。

 この時期、国立が声掛けしてくるのは稀も稀。それこそフレイヤやデリング、自分やミラほどのコネクションがあれば別だが――

「地元に縛られるってこと」

 とりあえず誤魔化しておくディン。

「あー、それはなぁ、嫌だなぁ」

 そしてしっかりと誤魔化されるクルス。ちょろいもんである。

「クルスは本当に地元嫌いだよな」

「イリオスってより、ゲリンゼルが嫌いなんだよ。本当に何もないからね、あそこ。それなのに、何かあると思っている連中がさ――」

 ディンは地元を語るクルスを見て、眉をひそめた。強烈な拒絶、嫌悪が見て取れる。自分もログレスとは多少ごたついたが、別に地元は嫌いではない。あの肌を刺す寒さが恋しくなることはある。

 だけど、クルスがそう言う様子を見せたことは一度もない。

「――あ、ごめん。やっぱ今のなしで」

「……おう」

 ただの一度もないのだ。

「ちなみにディンは何処から声がかかったの?」

「さっきも言ったけど、あんまり聞かん方が良いぜ、そういうの」

「さっきも言ったけどディンだから聞くんだよ。それに俺だけだと不公平だろ?」

「まあ、それもそうだな」

 ディンは苦笑し、机の中から紙を取り出す。

 大量の。

「……すげ」

「ありがたいことにたくさん評価してもらえたみたいだ。ま、イールファス、フレイヤ、デリングは進路確定しているもんだしな。必然、次に控える俺、となるわけだ。要は消去法だよ、消去法」

「……俺はそう思わないよ。その三人と比較しても、俺はディンが上だと思う」

「お、持ち上げてくれるねえ」

「ただの正直な感想だよ。全体の講義を見た上でね」

 準御三家、その他国立、私立もずらり。クルスに興味を示している二つの騎士団も、当然のようにディンへ声をかけていた。おそらく見に来たほとんどの騎士団がディンへ興味を示したのだろう。おかしな話ではない。

 実力もあり、指揮者としても、指揮される側の立場でも上手く立ち回る彼はさぞいい物件に映っただろう。

「アスガルドに、ログレスまで」

「後者は縁故。他の御三家にアスガルドが敷居を跨がせるわけがねえからな。嫌になるね、こういうのは。何処までもついてきやがる」

「……俺は羨ましいけどな」

「……ま、ないよりはあった方が良いわな。悪い」

 そう言いつつもディンは明らかに自分を見ることなく、研修への誘いを送って来たログレスに対し嫌悪の目を向けていた。

 縁故のしがらみ、クルスの知らぬ強固なものが彼を縛っているのだろう。

「それにしても多いなぁ。ディンはどの騎士団志望なの?」

 クルスは話題を変えるために、何気なくそれを聞いた。

「……絶対に誰にも言わない?」

「言うわけないだろ」

「ってか、俺クルスのは聞いたことないんだけど」

「ディンのを聞いたら言うよ」

「言ったな。しゃーない。絶対内緒だぞ」

「はいはい」

 ディンにしては珍しく女々しい反応。御三家を蹴っても、クルスも知る名門揃いなのだ。恥ずかしがることなんて何もないと言うのに――

「……其処にはない騎士団。ユニオン騎士団だよ」

「……え?」

 クルスは聞き間違いか、と思う。

「今更ログレスに出戻りはダサいし、アスガルドってのもさ、家に対する意趣返しが強過ぎてこれまたダサい。なら、挑戦してみようかなって。厳しい環境だ。特に俺らの年はな。でも、だからこそ飛び込んでみたい。そう思えたのは――」

 ディンはクルスを見る。そして、其処に映る表情を見て――

「……まさか、クルスもユニオンなのか?」

 察してしまう。

「ま、まさか。俺の成績じゃ厳しいよ。憧れはあるけどね」

 クルスは『笑顔』を浮かべ、誤魔化す。ディンは誤魔化し切れていない。彼の申し訳なさそうな顔がそれを物語る。

 それはそうだろう。自分たちの代はすでに三枠埋まっている。其処でディンが手を挙げたなら、さらにもう一枠が減る。エメリヒ先生の情報と照らし合わせると、採用人数が少ない年であればこれで枠はなくなったようなもの。

 ヴァルの壁じゃない。ディンの壁を越えねば――

「俺はアスガルド。これでも高望みだけどね。だけど、拾ってもらった恩もあるし、その恩は返したいな、と思って。もう第二の故郷みたいなものだしさ」

 今のクルスにとっては絶望的な高さ。絶壁でしかない。

「……本当か?」

「恥ずかしい本音を話したんだから疑わないでよ。で、率直にどう思った?」

 疑いのまなざし。それでもクルスは押し切ろうとする。咄嗟に出たのは、一応ここが第二希望ではあったから。理由も決して嘘じゃない。

「……あんまりおすすめは出来ねえかな」

「実力足らず?」

「んにゃ、調子さえ取り戻せば手が届かねえとは思わない。やっぱアスガルド卒は他より大事にしてくれるし、第一希望ってのも当然だ」

「嬉しい評価だね」

「でも、俺らの年はフレイヤとデリングがいる」

「……二枠、ないってこと?」

「それもあるし、要職枠ってのはどの団にもあるけど、其処があの二人に抑えられているのが苦しいな。大体、何処の団も別の血を入れるために、他所から優秀なやつをその枠で一人引っ張ってくることを考えたら……三枠。多過ぎるくらいだ」

「……そんな、こともあるんだね」

「クルスの強みは上に立ってこそ、だと俺は思う。それが難しい世代で、さらにもう少ししたら長期政権確定の、ユング・ヴァナディースが騎士団長になる。たぶん、俺らが旬の間は、その席は絶対に空かない。下り坂の時に空いても、その時には下から突き上げられているし、組織的にも若返りを優先させるはずだ」

「……」

「俺なら選ばない。幸せになるビジョンが見えん」

「……そっか。率直な意見ありがとう」

「あ、でも挑戦するなとは言わないぜ。無謀なことしようとしてんのはお互い様なわけで。今の話は全部俺もブーメランだしさ」

「確かに。あの三人が同期じゃねえ」

「そっか。クルスは三人と面識あるんだもんな」

「その全員にきっちりのされています」

「ノアにも?」

「ある意味一番、ね。才能ってさ、本当に残酷だよ」

「まあな。でも、クルスは知らんかもしれないけど、御三家でやれている時点で俺らは超上澄みだってこと。それだけは忘れちゃいけないぜ」

「……そうかなぁ?」

「下の学校から見たらクルスどころかリリアンすら化け物にしか見えんよ」

「あんなに可愛いのに?」

「そ、あんなにも可愛くて可憐なのに、な」

「あれ、もしかしてディン、リリアンのことが」

「馬鹿。俺はな、女の子なら誰でも良いんだよ」

「……すげえ最低だね」

「まぁな」

 何故か鼻高々なディンを見て、クルスは苦笑いをする。本当に空気が読めて、気さくで、高過ぎる次元でバランスの取れている男なのだ。

(……そっか、ディンが、ユニオンか)

 勝てる要素が微塵も見つからないほどに。


     ○


 その壁の高さを再認識する日は、それからすぐに来た。

 その日、クルスはまたしてもヴァルの前に膝を屈する。何度目かわからない敗北。創意工夫を凝らし、それでもなお届かない。

「しつこい男だ」

「まあね。すぐにまた来るよ」

 クルスは血が零れるほどに歯噛みしながら、それでも立ち上がった頃には『笑顔』をしっかりと張り付ける。気負いは見せない。見せる意味がない。

 彼らに言うか。ユニオンに入りたいから席を空けてくれ、と。調子が悪いから手心を加えてくれ、と。そんな恥知らずな真似は出来ない。

 と言うか、そんなもの通るわけがないのだ。

 ここにいる皆、必死に上の席を狙っている。おそらくほぼ全員が進路相談を終えたのだろう。明らかに熱量が跳ね上がっていた。

 特に下の方、もしかすると声がかからなかったのか、その悔しさをバネに目に見えて奮起していた。上位の壁で立ち往生しているクルスにとっては嫌な流れである。その発端が自分であることは、彼のみが知らぬことであったが。

 ただ、

「……クルス」

 それを気にしてしまう者がいた。一人だけ、クルスを心配そうに眺める視線が。その大元に、腕組みした堅物がちらりと視線を向ける。

「……」

 嫌でも気づく。男はずっと彼女を見てきたのだ。メガラニカ以降、彼女が『彼』を見る目が変わったことは明白。何かが在ったのだろう。

 だからこそ――

「え?」

「腑抜けたな、フレイヤ」

 デリングは人の心配をしている愛する者を、全力で踏みつけた。この場の全員、エメリヒも含めた全員が呆気に取られる。

 今まで一度としてフレイヤに上に立とうとしなかった男が、ここに来て急に彼女を打ち破り、自分の方が上であると示したのだ。

「いつまでも其処(二位)が安泰だと思うな。貴様の下には俺が、そしてクレンツェがいる。ヴァナディースが対抗戦のメンバーから漏れるか?」

「……デリングッ」

 あえて彼女の逆鱗に触れた。彼女が、そして自分が一番触れて欲しくないところを。彼女のためにこそ触れる。そして教えるのだ。

「……あんなにも強かったのか、デリングは」

「……常にヴァナディースを立ててきた男なのにな。どういう心境の変化だ?」

「デリング様、素敵!」

「「ちィ!」」

 カーガトス・オリジン。ナルヴィ秘伝の、本来は守戦の型であったもの。ウル・ユーダリルがそれを拝借し、彼の才能で攻撃特化になっただけ。本来は半身で腰に手を当て、片手で相手の攻撃を捌き、隙を見て突く。

 守備寄りの型である。

 本気を出したデリングは要塞と見紛うほどの堅固さを誇る。

 クルスの受けとは異なる、攻め込む隙を与えずに全てをシャットアウトするのが彼の剣。二位を立てていた三位が突如、牙を剥いた。

 フレイヤは悔しさのあまり震え、ただデリングを睨みつける。それでいい、とばかりにデリングは何も言わず、甘んじてその視線を受けていた。

 彼女の『夢』を叶えるならば、今のままでは力不足。

 ゆえに憎まれ役にでも何でもなろう。それが彼女のためであるから。

「……熱い野郎だなァ。ったく」

 上位陣にとっても激震が走る。揺らがぬはずの順位が、にわかに動き出したのだ。その余波は必ず、自分たちにも波及する。

 その上、

「なら、俺も続くとしますかね。つーわけでさ、胸貸してくれや」

「……俺?」

「おう。やろうぜ……真剣で」

「……へえ」

 ディンも動いた。これまたヴァナディースとナルヴィを立て、波風を起こすまいとしていた男である。それがあろうことか、二人のごぼう抜きを狙った。

「似合わんことを」

「そりゃあお前さんの話だろ」

 デリングと軽く言葉を交わし、ディンが三強の一角であるイールファスに挑む。

 誰もが息を呑む。何でもそつなくこなしながら、どうにも本気を見せなかった男。本気を見せられないのでは、と皆何処かで思っていた。

 アスガルドに来た経緯が経緯だから。

 だけど、

「俺、手抜けないよ」

「馬鹿たれ。手抜きなんてさせねえよ。あんまり俺を……舐めるな」

 ディン・クレンツェが放つ闘志を見て、全員がそうではなかったのだと知る。強烈な圧力、挑戦者としてふさわしい熱量、灼熱が其処に在った。

 一度は輝ける太陽に焼かれ、消えた炎。

 されど今、再び燃え盛る。

「……あは」

「獲りに征くぜ、一等賞ッ!」

 構えるは王道、フー・トニトルス。名門クレンツェが生み出した攻めのフォーム、その終着点と言われし攻防のバランスが取れた素晴らしき型。

 攻めは苛烈。受けもそつなし。

 肩に担ぐは騎士の魂。

 戦いを見るまでもない。クルスはイールファスの目を見て、察してしまう。今のディンは彼が楽しめるレベルであるのだ、と。

 目を見ればわかる。

 そして知る。

「……ほんと、嫌になるわね」

「化け物」

 クルスが阻まれている上位の壁、その先にもデカい壁があることを。

(同じ型だからわかる。嫌でも……ディンは、フレンより上だ)

 絶望的なまでの、現在地点の差を――知る。

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