第2話 天の神様の言う通り
「ではそのようにいたします。」
深々と礼をする天使の2人。
神の言葉を受け取った彼らは戸を閉めて縁側から羽ばたいて飛んで行く。
空には何もないただ青い空。
平屋の神の住まいは雲の上にある。
正確に言うと雲の上ではなく神だけの世界だから。
「つまんねぇ。」
から始まった、神の創作意欲。
そりゃ、誰だって何にもないところでずっといたら何かしたくなりますよって。
いろいろ作りましたさ。完璧に。
ウソです。
いじりたいから、ヘンてこなのばかり作ってます。
ぷふっ
まぁ、いいじゃないですか。
味があって。
でも、真剣に作ってますよ。
ヘンてこなやつ。
この間なんか犬-作ったんだけど
ちょっと笑えるというかね~。
わざとじゃないよ。
ちょっとよそ見してたらさそうなったというかね~。
まあ、あんまり可哀そうだから幸せになれるよう祝福してあげといたし。
それで「いいかげんにしろ」って怒られた時にはびっくりしちゃったけど。
いや・・・。長男のルーシーちゃんにね。
めっちゃ怒って出てっちゃったよ。
あれだよ。
ルーシーちゃん、なんか追い出したみたいになってるけど違うよっ。
一回、次男のラファちゃんが迎えに行ったんだけど、なんか兄弟喧嘩しちゃって大変よー。
止めに入ったけど、その時にうっかり街を踏んじゃってさ。
壊しちゃったからルーシーちゃんが激おこよー。
結局、帰ってこんし。
いいんだけどねー。
お隣のめんどい兄ちゃんちに居候だから、なんかかんか付け届けしなくちゃなんないけど。
おっと、ミカン無くなったな。
ちょっと、下で買って来よ。
寒いからこたつは付けっぱでいこうっと。
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