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「それなのに、あなたは、ほんとは全然眩しくなくて、よく見れば、ぼろぼろで、弱弱しくて。そんなのってあんまりじゃない!私には、あなたを突き放すことも、認めることも出来ない。私が欲しいものを持っているあなたが、どうして、私と同じ顔で笑うのよ!私だって、私だって…」
話している最中、時折彼が見せた、からっからの虚しい笑顔。
それが持つ意味を、私は良く知っていた。
だって、私もそんな風に、良く笑っていたから。
綺麗な世界で生きる、綺麗な私であるために。
だからこそ、許せない。
彼が、そんな顔で笑っているのが。
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