2、おいてけぼり
◆おいてけぼり
アンナの裸足に小突かれて起きた。寝覚めの悪さにムッとして、そばにあったアンナの靴下を投げつけた。
「遅刻すんなよ」
アンナは意に介さず、靴下を履いて部屋を出ていく。いつもそうだ。どれだけ飲んだってアンナは寝て起きるとケロっとしている。今朝も例にもれない。羨ましい限りだと寝返りを打って…………、気がつくと朝鳥の井戸端会議の声で覚醒した。
やばい。この雰囲気はやばい。
カーテンから漏れる朝日の感じでも分かる。カラカラの喉の痛みでも予想がつく。
これは、
あれだ、
寝坊だ。
文字通り飛び起きて、状況を確認する。
アンナは帰った。あたしは風呂も入ってない、化粧も落としてない……サイアクだ。招吉はベッドの下に頭を突っ込んで寝ている。散らかったローテーブル。酒臭いため息。なりふり構っていられない。遅刻は社会人としてご法度だ。
職場は徒歩13分だった。ちなみに駅までは徒歩15分。かなりの好立地なのは、あたしが無理してでもそんな部屋を借りたから。出退勤に時間を省くなんてメンドくさすぎる。
なんてのはさておき、だ。
化粧を落とさず寝るのは雑巾を顔にかぶせるのと同じくらい汚いと聞いたことがある。屈辱だ。ゆうべはハメを外しすぎた。
「招吉! 起きろ!」
身支度の合間に怒声を浴びせていたけど、招吉は起きなかった。穴の空いた靴下を履く足を引っ張って、頭をベッドから出すと、ようやく起きた。
「なぜTATSUYAのDVDレンタルは経費で落ちないんですか!」
寝ぼけた第一声、そんな不満をぶつけられても困る。
「招吉! 着の身着のままだよ。あたしもう仕事なの。忘れ物だけないように!」
「ぬえッ! 延滞金ですか!」
寝ぼけ眼の招吉の手を引いて吉祥寺の駅まで走った。ロクな言葉を交わさないまま、招吉とは強引に駅前で別れた。
大型商業施設の本屋であたしは働いている。
大学出てから1番目の職場。正社員だ。
学生気分が抜けないココロ、アルコールが消えないカラダで、重たい本を運び、店頭に並べる。デパートの一角でスペースが小さいからって楽じゃない。
本屋は意外と力仕事もある。酒気帯びのカラダでこなすのはキツかった。「よっこらせ」オヤジ臭い掛け声でもって、本が詰められた段ボールを抱え上げる。中身は『アナタも不労所得で億万長者』とのこと。働きたくないよな、こんな本、床に投げ出してテキトーに叩き売ってしまいたい。
「小深山さん、その指輪はどうしたんですか?」
店長の平目さんがあたしの左手を見て、きいた。
彼はステキな男性だ。マスク生活の中で店の経営は厳しいだろうに、そういった心配などはおくびにも出さない。いつも余裕たっぷりの仕草、髪型もオシャレ。腕時計は文字盤が木になっていて特徴的だ。身だしなみを気にする人は人の変化にも敏感。
「実は————」あたしは経緯を説明した。
「なるほど」平目さんは頷いたものの不安げな顔で続ける。「しかしあのストーカーがそんなことで諦めるでしょうか」
たしかに。ほぼ毎日ターゲットが働く店に通い詰めるほど、粘着質で執念深いストーカーが、婚約指輪くらいで引き下がるとも思えない。まぁ、アンナがせっかくくれたものだし、モノは試しだ。
事情が事情なので、平目さんもシフト面で対策をしてくれていた。早番と遅番を不規則に組み合わせて、なるべくストーカーと会う確率を下げるということでだ。しかしまぁあたしも正社員だから、1日の通し、朝から晩まで働くことばかりなんだけど。
「いやしかし、辞めてしまうとは……」
平目さんは軽くおどけた後、険しい顔をした。
あたしは、あのストーカーが辛いので辞めると、こないだ伝えたとこだった。
ストーカーは「タヌキ」と呼ばれていた。誰が名付けたのか、あたしはバイトの子に「また来てますよ、タヌキ」と耳打ちされて知った。タヌキは、あたしのレジに並びたがる振る舞いをしたり、あたしが不在だと分かるや否や肩を落として帰っていくらしい。誰がどう見てもターゲットがあたしだと分かる。もっと若かったら、少しくらいは悲劇のヒロイン気取りでいられたかもしれない。でも、あたしは悲しいことにもう学生でもなんでもない。
「ちょっといいかな?」
昼頃、一人の老人にものを尋ねられた。声からしかてタヌキではないのは瞭然なのに、あたしは心臓をつつかれた心持ちだった。話している最中も心拍ははやく、ちらちらと目だけで周りを警戒してしまう。アンナに「疲れてるね」と会うたびに言われるのも、こんな毎日だったら仕方のない事だ。
「孫が好きでねぇ」
老人はいま人気の、少年が鬼を倒す漫画を買っていった。てっきり新巻だろうと思ったけど、「いや、わたしはまだなんですよ」と彼は中盤にあたる10巻を手に取った。孫と話したいから自分も読んでいる……とのことだ。照れた笑顔に胸があたたかくなる。こんなことが続けばいいのにと心から祈ってしまう。ありがとう、で満たされる仕事があればいいのに。
「あの、スイマセン!」
背後からの声に、またまた驚いた。
聞き覚えがある声だ。振り向くと、それもそのはず。昨夜から今朝まで一緒にいた招吉だった。
「どうも。大黒招吉です」
「ああ、今朝はごめんね。なにか買うの?」
安っぽいスーツに漫画調の笑い口がデザインされたマスク。威厳がなく、明るく人懐っこい目をした彼が相手だと、仕事中だというのも忘れて、ついフランクに。
「いやぁ、買うも何もですね、お財布はリュックの中に入ってまして。で、そのリュックは澄子さんの部屋にありまして……」
それをきき、あっ! と思わず声を上げた。今朝は寝坊したが故に慌て過ぎて、とりあえず招吉を引っ張ってきたけど、その時にリュックを持たせるのを忘れてしたったんだ。招吉自身は寝起き数秒で、状況把握もままならなかったはずだ。申し訳なく、あたしはみっともなくもまごついた。
「ごめんね! 仕事にいけなかったよね?! ほんっとにごめん!」
ひたすらに謝ると、招吉の方までおどおどしだす。
「いえいえいえ! ボクの方は仕事が私生活みたいなものでして、よく言えばフレックスタイム制です。別に夕方からでも、明日からでも出勤すればいいんですから」
「明日から出勤って今日は欠勤してるじゃん……。ほんとに大丈夫なの……?」
「はい! 大丈夫ですよ。ただですね? 財布がですね? リュックの中にありまして……」
迷子の子犬さながらにしょぼくれた目をしてお腹をさする招吉。このお昼まで食いっぱぐれていたわけだ。ゆうべあたしが話した「駅の本屋で働いてる」というわずかな情報をもとに、吉祥寺近辺の本屋を探し歩いたんだろう。あたしは周りのお客に分からぬように財布から5千円札を出して渡した。このデパートの職員用ロッカーでは近頃盗難が相次いでいたため、貴重品は常に身につけていた。
「コレでご飯とか、遊んでてくれるかな……」
弟にお小遣いをやるような感じになった。鍵も持っていたのだけど、それはさすがにちょっと、無理だ。
「ありがとうございます。スマホはあるので、お仕事が終わったら連絡してください」
あたしは重ねて謝り、仕事が夕方までだと告げた。そこで別れるはずだった。しかし、レジの方にいた平目さんがあたしに目配せし、首を小さくふり、指を3本立てた。彼女の表情からして、タヌキが来たのだと悟った。3本指は恐らく、このデパートの職員のコマンドの3番。つまりは休憩だろう。「タヌキも来たし、もう休憩に行きな」という意味だと汲み取れる。
「招吉、ちょっとコッチ来て!」あたしは平目さんに頭を下げ、招吉を連れて本棚で身を隠しながら職場を離れた。
「どうしました?!」
面食らった様子の招吉。柱の影から書店を覗く。
「タヌキが来たのよ」それって野生のですか? とたずねる招吉に、「ストーカーの話したでしょ、それ」
「あーー」
覚えてるんだか、忘れたんだか。
タヌキは小太りでガサついた長髪を無造作に垂らしている。髪の隙間から炯々と光る三白眼は小さく、感情が読めない。黄ばんだ布マスクのゴムが気になるのか、しきりに耳を掻いている。首はいつも横に傾いていて、なんとなくそれが信楽焼の狸を彷彿とさせるのだ。ただし愛嬌は無いに等しい。
「澄子さんを探しているんですね」
「ええ。ほんとに気味が悪くて……」
「警察に相談は?」
「したけど」あたしは招吉を促して歩き出した。「あまり取り合ってくれなかった」
「えー、なぜですか」
招吉は下りのエスカレーターであたしを見上げた。こんな弟が欲しかったな、と昔思っていたっけ。
「タヌキが女で、しかも表向きは一応お客様だかららしい」
警察にはそんなようなことを言われた。正直、あの日は酔った勢いで交番の門戸を叩いた。話した内容は、あたし自身が怒って、交番を出た後に缶酒を呷ったせいであまり覚えていない。翌朝あたしの心の中にあったのは2つ。「ちょっと自意識過剰なんじゃないの?」と言い放った中年の警官への憎しみと、あたしへの愛で自分がどれほど苦しい日々を送っているかがサインペンで書かれたラブレター……、を気持ち悪いからと捨ててしまったことの悔しさだった。
なんで捨てちゃったの? 証拠になるのにさ。
あの中年のおまわりの顔がフラッシュバックする。だって、あんな残り油みたいな臭いをつけた真っ赤な便箋、キモいじゃん。
「心中お察しします。澄子さん」
招吉とはデパートの入り口で別れた。一緒に食事をと誘われたけど、あたしはたまたま銀行とかに用があるからと断った。
諸用はすぐ済んだ。タヌキに出くわすのを恐れ、あたりを警戒しながら歩いていると、ゲームセンターに招吉が入っていくのが見えた。例えば、真夏の市民プール帰りにアイスを買いに駄菓子屋に寄るような、そんな軽い足取りだった。
ふっ……。
マスクの下で吹き出した。
ちゃんとご飯、食べたんだろうか。
招吉はあたしの部屋の前で待っているとのことだった。日は落ちて、寒さが身にこたえた。家に一番近いコンビニで肉まんやピザまんを買い、早足でアパートへ。急げば冷める前に招吉に食べさせてやれる。
招吉は部屋のドアの横、外置きの洗濯機に寄り添うようにしてしゃがんでいた。大きな……、トリケラトプスだろうか、恐竜のぬいぐるみを抱いて震えている。その脇には、壺…………?
「お待たせ!」
「おつかれさまです……」
震える招吉の声。あたしも鍵を取り出す指がまともに言うことを聞かないぐらいにかじかんでいた。
「澄子さんちの洗濯機って、あたたかくないんですね」
「えっ?」素っ頓狂な、えっ。
「冷蔵庫とかの家電ってちょっとあたたかいじゃないですか」
「招吉んちの洗濯機ってあったかいの?」
「はい。あたたたたかいというか、熱いんです」
「火事になりそう……」
かわいそうだ。凍えて、言葉が世紀末の戦士みたいになってるし、洗濯機は壊れてるし。
部屋の中へ入る。
肉まんあるよ、って言葉に目を輝かせた招吉に手洗いうがいをさせ、コンビニの袋を渡した。
「スイマセン! お腹空いてて」
「そんなに? 昼なに食べたのよ」
リュックの無事を確認するや否や肉まんにかじりついた招吉。びくっと肩が跳ねる。
「お、お、おにぎり」
山下清かよ。
「で、あとはUFOキャッチャーにつぎ込んだの?」
「はい。この、恐竜王者ってシリーズが好きで、去年はティラノサウルスも獲ったんですよ。今日はこの子で、それで欲張ったのがいけませんでした。どうしてもモササウルスが欲しかったんですけど、あのヒレが、こう引っかかってねぇ……落ちるんですよ」
「そうなんだ」
肉まん、一つくらいは食べたかったけど、招吉は最後の一個に手を伸ばしていた。まぁいいか。
「あ、ところで澄子さん。今日はヒック! このアイテムをヒック! この壺はヒック!」
招吉はシャックリをしながら、ずっと傍に置いていた壺について話し出した。
「そう、それが気になってたのよ」
テレビ番組の、どこでも鑑定団で出てくる骨董品みたいな壺。最終的に期待を裏切り1000円と鑑定されて落胆を巻き起こす贋作みたいな。
「壺ではなく、この中身が重要です」
「中身?」
「臆病なんでね〜、お顔見せて〜」招吉はシャックリをはさみつつ話す。そして右手を体の前に差し出し、空気をかき寄せるように動かす。「おいで、おいで、おいで、おいで————」
2人が見守るその前で、それは壺からひょっこりと顔を覗かせた。
「コレって…………カワウソ?」
なんだっけ、そう、コツメカワウソ。どっかの水族館でかなり話題になっていた。そういえばアンナもLIMEのスタンプで使っているじゃないか。
「可愛いね」
「ヒック! ええ、とても。しかしこの子はカワウソじゃありません。置いてけ堀です」
「オイテケボリ?」
「はい。妖怪です」
「え? なんて?」耳を疑った。招吉はもう一度はっきりとその単語を発音した。
「妖怪、です。ついこないだ保護された」
「オイテケボリって妖怪がいたの?」
招吉は「ヒック!」とシャックリで返事をした。おもむろに壁際までいき、物をどけ、出し抜けの三点倒立。からの、立板に水で説明を始めた。
「ウチの会社は絶滅しかけた妖怪の保護も行っているんですよ。この子は玉川上水にいたそうです。心細げに「置いてけ、置いてけ」と鳴いていたらしいですよ。「置いてけ堀」というのは江戸本所……現在の墨田区です。そこの七不思議の一つです。魚釣りがその堀を通った際、「置いてけ」と川から声がきこえました。不意に軽くなった魚籠を見ると、中は空っぽに! という怪談です。平たく言うと「置いてけ」とモノを要求する妖怪ですね」
「2つ質問するね」
「はい」
「なんで三点倒立してんの? それから、モノをあげないとどうなんの?」
招吉は倒立をやめ、元の位置に戻った。一つ息をつき、あたしに向き直る。
「シャックリって三点倒立で止まりますよね? あれ? ヒャックリでしたっけ?」
「シャックリ」
「そうでしたっけ? なんかシャックリよりヒャックリの方がしっくりくるんですけど」
「クリクリ言ってないで、モノあげなかったらどうなるのよ?」
「死にます」
「し……」
「でもかわいいですよね、オイテケボリ」
「いや、そこもっと説明してよ!」
妖怪、死という非日常単語に取り乱し招吉に詰め寄る。
「いえ……でもイマドキの置いてけ堀なんで、そんなことはしないでしょう」
イマドキの妖怪とか知らんがな!
あたしはオイテケボリを見た。
壺から顔を出してこちらを伺う顔が可愛らしい。スマホでかるく調べると、カワウソは水面から耳や目鼻を出しやすいようにそれらが一直線状に並んでいるらしい。このオイテケボリとやらは、検索された画像群のカワウソとよく似てはいるが、耳が木の葉のようで、垂れていた。だけど何度見ても可愛い。「死」なんてものからは縁遠い。
「でもなんであたしのとこに? それにココ、動物禁止なの」
「妖怪だから大丈夫です。この子がきっとお悩みを解決してくれますよ。澄子さんの運命はこの部屋で澱んでいます」
物で溢れかえった部屋。もっと綺麗でスタイリッシュでラグジュアリーでファビュラスな空間に身を置きたかった。それなのにだ。水回りの掃除はできるのに、捨てることに関してはどういうわけか、コレが全くダメ。仕事の疲れに比例して物は増えていく一方。実は今日も、店で売れ残った新書についていた付録のポーチをもらってきた。売れ残った本は出版社……取次会社に返すのだけど、その時に付録までは返さない。店によるんだろうけど、ウチはだいたいそう。平目さんに「捨てられるよりかは」などと言われると、使わないだろうな分かっているのに、つい持って帰ってきてしまう。
捨てにくい、必要じゃないものたちに囲まれて、あたしは暮らしている。
埋もれている。
「ご飯はあげなくても平気ですけど、モノはあげないと死んじゃうんです」
ねー、と招吉はオイテケボリに猫撫で声。それに応えたのか、オイテケボリが鳴いた。
「オイテケ! オイテケ!」
正直、ぎょっとした。
可愛いお口が数回開閉して、天才子役みたいにお利口な声がした。ただ、それは下手な映画の吹き替えみたいに口の動きと声とがズレていた。奇妙奇天烈。さすがは妖怪……なのだろうか。
なんでこんなに飲み込みがいいんだ、あたし。疑問を持つのもめんどくさいのか。
「澄子さん、なにかあげてみてください」
「何かって言ったって……」
「こんなにたくさん『餌』があるじゃないですか」
たしかに餌だらけだけど、いざ捨てるとなるとふんぎりがつかない。どれにしようか、これはまだ使うかもしれない、あれもかわいいし……。
「澄子さん、可愛いこの子のためなら血肉だって分け与えられるはずです」
「でもちょっと待ってよ。あたしまだ飼うって決めたわけじゃ————」
言いかけて、オイテケボリと目が合った。つぶらな、ナミダで潤んだ瞳があたしを見つめる。
じーーーーっ、うるうる、うるうる、オイテケ、オイテケ。
あたしは仕事用の鞄から、貰ってきた付録のポーチを取り出した。オイテケボリの前へ。
ふんふんふんと鼻をひくつかせる。モノを掴むには不自由そうな2本の前足で、がしっとしがみつくように挟んだ。と思ったら床に落とす。拾うため、しゅるっと壺から出たカラダは長く、艶のある胡麻色の毛に覆われていた。可愛らしい顔からはかけ離れた鋭い牙を覗かせ、ポーチを噛むと、壺の中へ。
「気に入ったようですね」
「え、この壺どうなってんの?」
明らかに壺の大きさと、中に隠れたオイテケボリの大きさには矛盾があった。
「妖怪の棲家ですからね。不思議じゃありませんよ」
招吉はリュックを背負いながら立ち上がった。
「帰るの?」
「ええ。その子、お任せしていいですか?」
「う……」
生き物なんて飼いたくなかった。すぐ死ぬし、好きじゃなかった。
「澄子さんがダメでしたら、長くない命なんです。妖怪の保健所も余裕がないので。かわいそうですが」
じゃああんたが飼えよとか、妖怪の保健所ってなんだよ、などとはツッコまない。話が進まないし、話は終わった。
まったく、めんどくさい。
「まー、餌には困らないからね」
あたしの言葉に招吉は安堵のため息をついた。「きっと幸せを招きますよ」それから思い出したように、ヒック! とシャックリをひとつした。
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