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「バオォオオオオオォン!」


 熊は天まで届くような咆哮を上げながら電光石火の勢いで前足を振りかざし、その鋭い爪は女の子を確実に捉えた。


 直後、女の子は服も体も八つ裂きになりながら吹っ飛び、辺りには血しぶきが舞う。ミューリエのフォローはあと一歩のところで間に合わず、抜いた剣で熊の体を一刀両断したのはその数秒後のことだった。


 ミューリエは熊と女の子の血にまみれ、きれいな髪や肌が深紅に染まる。


 その後、僕たちは女の子と熊を土の中に葬ってその場を去った。



 ――もう少し判断が早ければ、別の結果になっていたのかな?


 そんな後悔がいつまでも僕の心の中に残った。



 BAD END 3-2

 

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