20

20


 僕たちは野宿の準備を整えると、その日はその場で夜を明かした。


 西方街道は世界でも有数の主要交易路のひとつとなっているから、日が暮れるまでの間には何度か目の前を旅人が往来して、そのたびにご挨拶をしたり簡単な会話をしたり。さすがに黄昏時を過ぎるとそれもなくなったけどね。


 そして夕食はミューリエが作ってくれた鍋料理だった。彼女は調理スキルも持っているらしくて、町の食堂で出てくる料理に負けないくらい美味しかった。


 剣も魔法も使えるだけじゃなくて、ほかにも色々とスキルを持っているなんて尊敬しちゃう。


 僕も旅で役に立つスキルを何か身につけたいな……。



 こうして次の日の朝になり、僕たちは再び街道を歩き始めた。試練の洞窟はもうすぐだ。


 でも僕はそもそも洞窟という場所は書物で読んだ知識しかなくて、中に入ったことどころか見たことすらない。だから現時点では期待と不安が半々くらいだ。


 そこでは何が待ち受けているのだろう? なんだか緊張してきちゃった!



 TRUE END 3-1


 ※こちらが正史ルートです。『第4幕:勇者失格!? 試練の洞窟を守護する者』は、この続きから始まります。



 ※アイテム『勇気の欠片・3』を手に入れました。メモをしておくと今後、役に立つかもしれません。



 引き続き、第4幕をご覧になる方はこちら(第4幕のパラグラフ『1』へ移動します)。

https://kakuyomu.jp/works/16816927860513437743/episodes/16816927860513742154

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る