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僕たちは野宿の準備を整えると、その日はその場で夜を明かした。
西方街道は世界でも有数の主要交易路のひとつとなっているから、日が暮れるまでの間には何度か目の前を旅人が往来して、そのたびにご挨拶をしたり簡単な会話をしたり。さすがに黄昏時を過ぎるとそれもなくなったけどね。
そして夕食はミューリエが作ってくれた鍋料理だった。彼女は調理スキルも持っているらしくて、町の食堂で出てくる料理に負けないくらい美味しかった。
剣も魔法も使えるだけじゃなくて、ほかにも色々とスキルを持っているなんて尊敬しちゃう。
僕も旅で役に立つスキルを何か身につけたいな……。
◆
こうして次の日の朝になり、僕たちは再び街道を歩き始めた。試練の洞窟はもうすぐだ。
でも僕はそもそも洞窟という場所は書物で読んだ知識しかなくて、中に入ったことどころか見たことすらない。だから現時点では期待と不安が半々くらいだ。
そこでは何が待ち受けているのだろう? なんだか緊張してきちゃった!
TRUE END 3-1
※こちらが正史ルートです。『第4幕:勇者失格!? 試練の洞窟を守護する者』は、この続きから始まります。
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※アイテム『勇気の欠片・3』を手に入れました。メモをしておくと今後、役に立つかもしれません。
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引き続き、第4幕をご覧になる方はこちら(第4幕のパラグラフ『1』へ移動します)。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860513437743/episodes/16816927860513742154
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