1月14日

いっそこのまま消えて無くなっちまえば、どんなに楽だろう。最後に髪を綺麗に整えたのはいつだろう。顔に醜いニキビが現れても気に留めなくなったのはいつからだ。へその辺りに鉛のような違和感を携えたまま歩くようになったのはいつからだ。1人の夜に意味もなく泣くようになったのはいつからだ。最近はマスターベーションもしていない。普通ではいられない。平凡でいてはいけない。周りのあいつらみたいになってはいけない。意味を見出さねば。自分に価値を与えなければ、なんとかしなければ。冬の空気は思考が冴える。私が、私の今までの人生が、全てが、否定される。意味のないものだと。怖い。止まってはいけない、流され続けなければ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る