サラリーマンとしての人生を考えさせられる作品です

ストーリー、設定の説明は他の方に任せるとして、私は一人の登場人物に注目したい。
それは、モブキャラの大和田さんである。
自分の人生なのに平気で自分はモブだと言う。
しかし、モブだからと半ば諦めてしまっているわけではない。
それでも彼は、モブにはモブの矜持がある…と、奮い立っています。
サラリーマンもモブみたいなものだなぁと自分も感じるところがあります。
それでもなんとかしたい…と思ってもがいている人には、大和田さんの言葉が刺さります。

『勝てるから戦うではない、勝てるから戦うのを勇気とは言わない。』

出来ることだけをやって、頑張る人間に皮肉を言うような、小さくまとまっている人間にはなりたくない。

新しいことをやろうとすると、やたら厳しい日本社会ですが、もがいてぶつかって、それでも諦めないで誰かの役に立てた…と思うような仕事が出来たら、華々しくはなくてもそれは立派に勝ち組だろう。

そう、思わせられる人物であります。