第19話 女性が、紅一点だと見られるほど、傷付くこともある。指導者の無茶ぶりに、耐えられるの?理系って、大変みたいだよ?負けないで!

 女性の気持ちを、視点を変えて、改革したい!

 研究者の生きる場だと、大学の上に、学会という専門家集団がある。研究者なら、その集団に属していくことになる。ここで、指導者と、親密になれなければならなくなる。その理由は、もう、わかったでしょう?

 指導者の無茶ぶりにも応えられなければ、学会でのポジションも、もらえなくなっちゃうんだ。

 指導者の奴隷のようにならなければならないことも、あるわけだ。

 少なくも、同じ女性なら、研究者以外の人も、真剣に考えてみたい。

 「私、関係ない」

 そんな悲しいことは、言わないで。

 学問の場では、研究費の割り当てにも、ジェンダーギャップが生まれるという。研究の備品を貸してもらえないばかりか、出張費も出してもらえなかったりもして…。

 「こんなんじゃあ、研究を続けて、成果をだせって、無理です!」

 だよね。

 文系は、個人プレーができる。研究室やら図書館にこもって、自分らしい構想を練ることもできる。

 これが上手くいかないのが、理系。

 理系は、共同研究に加わらないと、結果というか、成果を上げにくいから。

 どれだけ、個人的な構想が練られても、共有の結論が示せないと、信頼性も、落ちちゃう。

 理系の女性の数は、少ない。

 理系の研究チームは、ほぼほぼ、男性で固められる。

 「あれ?君は、男じゃないよね?」

 「ちょっと、黙っていてくれないかあ?」

 「邪魔」

 女性は、排除されやすくなる。

 圧倒的な男性社会では、研究チームに入れたとしても、知らず知らずのうちに、そのチームから、外に出されてしまいがち。

 「君は、結局、女だろ?」

 「俺らの、足手まとい」

 「女は、いらない」

 それでも負けたくないと、研究室に残り、文句も言わずに、がんばれば…。

 「…君は、紅一点」

 「良いね、良いね」

 「うちらの、花だ」

 「ひひひ」

 理系って、大変なんだよ。





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