第18話 こんな既婚者いじめがあるのは、知っていますか?女性が、研究室で抵抗して戦えないのは、腕力がないからじゃないような気がする。

 わざと、帰してもらえなかったり。

 既婚者いじめ…。

 「どうしてなんですか?私には、子どもがいるんですよ?稚園に預けている子だって、知っているはずなのに!早く帰って、迎えとかしなくちゃ、いけないのに!どうして、早く、帰してくれないんですか?」

 生活の、危機。

 「これって、アカデミックなハラスメントよ!」

 その通り。

 研究室でのハラスメントには、たくさんの種類があると、知っておきたい。

 女性が、研究室で戦えないのは、女性に、腕力がないからではない。

 誰にも言えない、言い返せない事情が、あるからだ!

 「ヤングケアラーとも似た、苦しさ!」

これから大学生になったり、今、大学生ですよっていう子たちにも、考えてもらいたいことだよね。

 女性のつらさは、こういうケースにも、出るんだよ?

 現役の学生たちも、考えて!

 研究を重ねて、これからの大学生や、現役生たちに、より良い環境を用意してあげようと努力してくれている研究員もいる。その人たちの思いを、感じとってあげられるようにしようよ。

 「ハラスメントは、いけません!」

 大学という組織は、学生たちにそう言っておきながら、平気で、ウソをつく。ハラスメント慣れしているのは、まず、どこ?

 大学組織のほうが、危ないんじゃないの?

 大学には、一般の会社以上に、ハラスメントを起こしやすい体質があるんじゃないだろうか?

 これが、女性のつらさに、重なっちゃうんだよ!

 いや、わかっている。

 「私たち学生には、そういうの、考える時間はないよ」

 「大学に入るのに、いっぱい、いっぱい」

 「特に、この、コロナ禍」

 「大学に入れても、通えるかわからない」

 「そんな状況で、大学の研究者さんのことを考えてなんかいられないよ」

 かもね。

 余裕がないことは、わかっている。

 一般の会社以上に、女性がいやな思いをさせられる場面も、多い。こういうの、考えたくも、なくなっちゃうかな?

 逃げる?

 会社でなら、同じ業界内での転職が、やりやすいのに。

 研究者でも、転換しやすくなれば良いのにね。





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