第4話 「がんばれ」の言葉を、嫌がっちゃう人もいる。それが、弱い立場の人なのかもね。どうしてか、わかりますか?

 言葉は、世代ごとに、使われ方が違っちゃう。それを理解できていなかったその総理大臣は、不思議だったろう。

 「…おかしいな?俺の発言が、批判されているぞ?何で、いけないの?」

 こういうのが、バブル脳。

 ヤングケアラーとして生きていくのは、難しいかもしれないね。

 バブル脳。

 言葉の使い方では、注意しておきたいことが、他にもある。

 「がんばれ」

 この言葉を、どう思う?

 「がんばれ?…悪くないよね?」

 そう。

 けれど、この言葉を嫌がる人もいる。それが、弱い立場の人だ。

 「がんばれ」

 他人に言われると、どう?

 「がんばれ、か…。応援してくれているんだな。ありがとう」

 そう思える人は、幸せだ。

 でもね?

 こう、受け止められちゃうことだってあるんだからね?

 「えー…?がんばれって、何?私は、できることをちゃんとがんばっているつもりなのに、それが、わかってもらえていないってことなの?」

 言葉は、残酷。

 介護では、この言葉の使い方に、注意。

 次も、大切!

 反省させられるお母さんが、続出?困った母親は、こう言いがちなんだもの。

 「あなたは、どうして、そんなこともできないのよ!」

 それを子どもに言って、どうなるっていうの?

 何の解決にも、ならないから。

 怒られ慣れていない世代であればあるほどに、絶望しちゃうだけ。

 特に、今どき世代の子は、絶望しちゃったら、何をしてしまうか…?

 その、最悪の結果を考えたなら、がんばれだなんていう言葉は、気安くかけてはならない。人の育成の、基本でしょ。

 「障害者スポーツ、ですか?気楽に、がんばって」

 「せいぜい、がんばってください」

 そう言われちゃったら、いやだなあ。

 もちろん、気楽にやっていたわけではなかった。

 その人たちは、真剣な気持ちで、電動車イスサッカーを続けていたのだから。

 「ははは…」

 「が、がんばっていますよ」

 「私たちを気遣っていただき、ありがとうございます」

 大人の対応。

 コロナ禍の社会になってからは、かけられる言葉が、成長。

 こんな言葉が、降ってきた。





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