第8話 あたたん
「あたたん」とはイチのことで。
イチ語で言うところの「あかちゃん」である。
イチは本当に中身が「あたたん」すぎる!
赤ちゃん言葉を使ったり、甘えたりしてくるわけではないのだが。
赤ちゃん身がすごいのよ…
もちろん最初からそうではなくて娘達がまだ赤ちゃんだったころはイチはちゃんとお母さんだった。
娘達が成長したここ数年イチのあたたん化が加速しただけだ。
娘達もママのことがほっとけない!なんて言う始末。
ハッキリしてるんだよね!やる時は全力でやるし、やらないことはやらない、甘える時は完全に甘えるし、ワガママ言う時は100%だす。
遠慮がない!
「おりこうねー」「かわいいね〜」って言うと。
「うん↑」ってかわいい返事が返ってくるのよ。
「イチおいこぉやもん」って。
イチは自分のことを38歳児と言う。
おっと…実年齢が。
その表現がピッタリすぎて笑っちゃう。
イチは小さい体だし、子供みたいな声と感性だけど。
めちゃくちゃ一生懸命生きてる。
そういうのがすごく伝わってくる!
曲がったことはしない!
決めたことはやり通す!
自分に厳しく!
凄いな〜と思う。
それでいて「あたたん」だからこっちは心掴まれて離れられないのよ!
昨夜イチと電話したのだけど、
電話の向こうでイチが
「任せて」
とかちょっと大人の言葉ではないけど、大人が使いそうな言葉?使うとすごい笑っちゃう!
可愛くてね…
歌を歌う女の子…ののかちゃん?
イチはそういう子が、話してるみたいなんだもの!
イチは純粋だから僕の言うことをなんでも信じる。
だから嘘はつけないし、イチは何よりも嘘が嫌いである。
ちなみに最近。僕はイチのことを
「あたたん」って呼ぶよりも
「あー坊」って呼ぶのが気に入ってる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます