第4話 散歩四日目

 今日も「出発式」を終え散歩に出かけます。


 いつも二時間くらい歩くけど何歩、歩いてるかわからなかったので、歩数計をインストール!


 ウチの近所は細い路地が沢山あっていつもどこから行こうか悩みます。


 お互い行き先を決めたくないから


「どっち?」


 って先に言ったもん勝ちです。これから先何が起きても決めた方の責任みたいな…こういうとこはネガティブな夫婦です。


 今日の朝の占いで、イチは頼み事をすれば叶うかも!?的なことがでてました。


 だからでしょう…歩いてるといきなり


「おねが〜い」


 と言ってくるので。


「何?」


 って聞くと


「シュッ!シュッ!」


 と小さい体から可愛いパンチが僕の体めがけて放たれてきました。


 歩いて、喋って、パンチして、余計に疲れないのか謎ですが、そんなイチが可愛いです。


 今日は日差しが強く暖かく感じたので。僕は 、ダウンじゃなくて薄手のナイロンのコートにしました。


 しかし、風が冷たく想定よりだいぶ寒かったです。


 そんなバカな僕をイチはしきりに心配します。


 大丈夫?一回帰ろうか?

 とか言ってきます


 僕は「寒い」なんて一言も言いませんが、イチにはバレバレでした。


 失敗しました…楽しい散歩のはずがイチに心配かけるなんて…。


 なんやかんや、先日閉まってて行けなかったイチが行きたい場所へリベンジへ!


 開いてる!


 イチが行ってみたかった場所…それは無人の駄菓子屋さんです。


 娘から話しを聞いていたので僕も結構興味があったのですが忘れてました。


 店内に店員さんは本当にいなくて、小さいカゴとメモを持って、いくらのやつを何個買ったかを書いていくスタイルです。


 お互い思い思いの懐かしい駄菓子を買い 、最後にジュースをどうするかでした。


 懐かしいビンに入ったコカ・コーラ


 僕は寒いし飲む気はなかったのですが、イチはどうやら欲しそうだ。


「飲む?」って聞くと。



「スケスケが飲むなら…」


(飲みたいのか…。)


「じゃあ…飲む」


 備えてあった栓抜きで蓋を開け二人で飲みました。


 そんな感じで僕の休暇は終わっていきました。


 散歩は一週間くらい行ったのかな。


 久しぶりに二人でランチしたり、イチが初売りで買うか迷ったコートを買いに行ったり、なかなか充実した散歩になりました。


 イチは一度はじめたことはやめれないタイプです。なので散歩は続けて行くつもりのようですが、なにぶんイチは一人でお外に出れません!

 一人でお風呂にも入れません!


 どうなることやら。


 結局、歩いた歩数は平均で7500歩ほどでした。


 もっと歩いてるつもりだったんだけどな〜。


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