第34話 十過 2

奚謂顧小利?昔者晉獻公欲假道於虞以伐虢。荀息曰:「君其以垂棘之璧與屈產之乘,賂虞公,求假道焉,必假我道。」君曰:「垂棘之璧,吾先君之寶也;屈產之乘,寡人之駿馬也。若受吾幣不假之道,將柰何?」荀息曰:「彼不假我道,必不敢受我幣。若受我幣而假我道,則是寶猶取之內府而藏之外府也,馬猶取之內廄而著之外廄也。君勿憂。」君曰:「諾。」乃使荀息以垂棘之璧與屈產之乘賂虞公而求假道焉。虞公貪利其璧與馬而欲許之。宮之奇諫曰:「不可許。夫虞之有虢也。如車之有輔。輔依車,車亦依輔,虞、虢之勢正是也。若假之道,則虢朝亡而虞夕從之矣。不可,願勿許。」虞公弗聽,遂假之道。荀息伐虢剋之,還反處三年,興兵伐虞,又剋之。荀息牽馬操璧而報獻公,獻公說曰:「璧則猶是也。雖然,馬齒亦益長矣。」故虞公之兵殆而地削者,何也?愛小利而不慮其害。故曰:顧小利,則大利之殘也。


 小利について。晉の獻公が虢を討つために虞国内を通過したいと思ったのだそうな。そのために虞に贈り物をやり、通して欲しいと願い出た。で、虞公はそれを許可。結果通すことで晋は虞の地形情報を手に入れることが叶い、虢を滅ぼした三年後にはまんまと虞も陥落させた。大国からの贈り物に目がくらんで滅びた好例だよ、とのこと。

 ここで晋の献公、実は贈り物をするのに渋っていたのだが、「なあに、将来的には虞も滅ぼすのです、ならば我々の財宝を外倉に預けるようなものではないですか」と臣下の荀息に言われ、それに納得して贈り物をした、とのこと。

 対する虞公の元には宮之奇と言う忠臣がいて、虞公に対して「虞と虢はお互いにひとつの車軸を背負い合う車輪のようなもの、片方が滅びればもう片方も立ちゆかず、滅びることになる」と語っていたのだそうだ。けど虞公は結局その諫言を聞かなかった。目先の財物に目がくらむことで、こんな結果が引き起こされるんだよ、と言う。


 これは小忠よりも納得度が高いですね。目先の小さな利益に目をくらまされるのはありがちなこと。変なものを掴まされないよう気をつけたい。本音を言えばいわゆる書籍kおっとっと

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