第4話 初見秦 4

且臣聞之曰:「戰戰栗栗,日慎一日。苟慎其道,天下可有。」何以知其然也?昔者紂為天子,將率天下甲兵百萬,左飲於淇溪,右飲於洹谿,淇水竭而洹水不流,以與周武王為難。武王將素甲三千,戰一日而破紂之國,禽其身,據其地而有其民,天下莫傷。知伯率三國之眾以攻趙襄主於晉陽,決水而灌之三月,城且拔矣;襄主鑽龜筮占兆,以視利害,何國可降。乃使其臣張孟談,於是乃潛行而出,反知伯之約,得兩國之眾,以攻知伯,禽其身,以復襄主之初。今秦地折長補短,方數千里,名師數十百萬。秦國之號令賞罰,地形利害,天下莫如也。以此與天下,可兼而有也。臣昧死願望見大王,言所以破天下之從,舉趙、亡韓,臣荊、魏,親齊、燕,以成霸王之名,朝四鄰諸侯之道。大王誠聽其說,一舉而天下之從不破,趙不舉,韓不亡,荊、魏不臣,齊、燕不親,霸王之名不成,四鄰諸侯不朝,大王斬臣以徇國,以為王謀不忠者戒也。



 殷の紂王が無道を働いたため紂王の率いる大軍はまともに紂王を守ろうとしなかったし、晋の知伯は臣下を粗雑に扱ったため、あと少しで趙氏を滅ぼせるはずがかえって臣下の裏切りによって自らが滅んだ。これら歴史を鑑み、慎重に事を進めるべき。

 この辺りは韓非と張儀とがわりとごっちゃになってる感じ。国境を接していない燕や斉と結び、国境を接している各国を撃破する、そのための策を王に献上してみせる、と語る。そしてこれらの献策がうまく当を得ないようであれば、この首を刎ねてくださっても構わない、とまで言い切る。


 原文をきっちり拾うと昭襄王の時代に秦が直面している状況がかなり詳しく載せられてるんですが、まぁ何と言うか、正直興味ない。なのでかなり飛ばし飛ばしになりました。こちらとしては韓非の展開する権謀術数の内容を知りたいわけでしてね。荘子は初っ端からこっちを殴りかかってきましたが、やはり「実用書」はきっちり体裁を整えてきますね。改めて、次話以降が楽しみです。

 

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