第15話 ダブルデート 前編
プールデート当日。
前に約束していたプールに行く為に真昼の家に迎えに行こうとしたら、玄関を開けたらすでに真昼が立っていた。
「おはよ!びっくりした?」
「おはよう。びっくりはしたけど、なんでインターホン押さなかったんだ?」
「うーん…サプライズ?」
「なんで疑問形なんだ…」
「まあいいじゃん、ユウの顔を早く見たかったってことで」
「こっ恥ずかしい事言うなよ…そういえば真昼はちゃんと準備したか?屋内だから日焼け止めとかはいらないと思うけど」
「大丈夫、昨日のうちにちゃんと用意したから」
「真昼のそういう几帳面なところ尊敬する」
「ユウがズボラなんだよ」
何も言い返せなかった…
−−−−−−
待ち合わせ場所。
「今日やっとプールに行けるんだよ!咲夜ちゃんの水着めっちゃ楽しみだわ〜!アガる!!」
「スケベ!そんな私の水着なんかでハードル上げないでよ!」
「相変わらず夫婦漫才してるなお前ら」
「おっユウに真昼ちゃん!おはよ!」
「おはようサトルくん咲夜」
「じゃあ行くか」
「おう!」
すると、サトルが俺に近づいてきてヒソヒソ話し始めた。
「真昼ちゃんも咲夜ちゃんも可愛いからめっちゃ水着楽しみなんだけどナンパが心配だわ」
「確かに二人とも年齢より大人びて見えるしな」
「真昼ちゃんは守ってやるんだぞ?咲夜ちゃんは俺が守るから」
「当たり前だろ、言われなくても真昼は俺が守る」
「ぜーんぶ聞こえてるのよね…まったくばかなんだから」
「でも咲夜ニヤニヤしてるし嬉しいんでしょ?サトルくんに大切にされて」
「ばっバカなことを言わないで!!」
「ツンデレだなあ…サトルくん大好きなくせに」
「違うから!」
−−−−−−
プール更衣室前。
受付で以前受け取ったチケットを渡し、入場した俺達は軽く飲み物等を購入した後プールに入ることにした。
「じゃあまた後で、俺たちはこっちだから」
「また後でね〜」
「優今日なんか持ってきたか?」
「いや、ゴーグルくらいだな」
「俺ビーチボール持ってきたんだよ!」
「温水プールだと邪魔だからやめとけ」
「ちぇっ。じゃあ手ぶらで入るのか?」
「いや、ビニールの乗り物をレンタルしようと思う。ここのチケットは貰ったからここは俺に払わせてくれ」
「わかった!サンキューな!」
プールサイドのショップでレンタル料を払い、シャチの乗り物を借りた俺たちが必死に膨らませていると、女子達がやってきた。
「お待たせ!」
「うぅ…真昼がそんな露出少ないなら同じのにすればよかった…」
咲夜は上にシャツを着ている為どんなものを着ているのかわからないが、座っている俺達から見上げた視点だとお腹が少しチラチラ見えてるので多分下はビキニだろう。
結構攻めたの着るんだな咲夜…
真昼は以前購入したワンピースのビキニを着ている。
胸が大きいせいか、露出が少ないのにとてもエロげふんげふん。
「真昼似合ってる、最高に可愛い」
「本当?嬉しい!」
「ほんと真昼ちゃんめっちゃ可愛いよ!エロいし!」
「は?あんたアタシがいるのに何言ってるの?」
「あっいや今のは違くて!てか咲夜ちゃんなんで上着脱がないの?」
「真昼にエロい視線送るやついるから脱ぎません」
「ごめんって!俺が好きなのは咲夜ちゃんだけだから!」
「もう…仕方ないわね…」
咲夜も中々にチョロいな…
咲夜は上下黒のビキニだった。
年齢が年齢なので仕方ないが、あまり胸は大きくないが背が高くクール系美人の咲夜が、こんな露出高いものを着ているというギャップだけで中々にそそるものがある痛ってえ!!
「ユウは何を見てたのかな?」
ハイライトの消えた目でニッコリ笑いかける真昼に思いっきりつねられて、無理やり咲夜から目線を逸らされた。
「ど…どう?似合う?」
「………」
「サ、サトル…?」
「最高だ…俺の彼女は女神だったんだ…」
「もう!こんな人がいるところで恥ずかしい事を言わないでよ!」
いなかったら言ってほしいのか…
「いやでもほんとに似合ってるよ、俺も見惚れた」
「ユウはしっかり咲夜を見てたもんね?」
「ごめんなさい…」
「と、とにかく!俺達これ膨らませたから乗らない?」
「そうしよっか!じゃあ先にアタシとサトルで乗っていい?」
「いいよ、俺と真昼はウォータースライダー乗ってくる」
「じゃあ12時くらいにまた集合しようぜ!咲夜ちゃんほら乗って!」
「急がないの。」
−−−−−−
「なあ…まだ拗ねてるのか?」
「別に?私より咲夜の方が反応良かったな〜とか思ってないし?」
「いやあれはギャップが良かったというか…咲夜ってああいうの着るタイプじゃないだろ?だからだよ」
「ふ〜ん。私も最初に選んだえっちいの着れば良かったな」
「俺は真昼のワンピースも好きだぞ?それに前も言ったけどあれは俺しか見たくないし他のやつに見せたくない」
「じゃあ今度ユウとあれを着て一緒にお風呂入っていい?」
「…はい?」
「だってユウにはなるべく可愛いところ見せたいし。私の事みて欲しいし。」
「わかった、じゃあ今度入るか。だから許してくれるか?」
「うん…拗ねてごめんね?」
−−−−−−
ウォータースライダーの階段下。
「ビニールの下にひく乗り物借りれるんだな、これ乗ると早いしこれ使おうぜ」
「いいよ!二人乗りのやつね?」
「すいません、これのレンタルお願いできますか?」
「ウォータースライダーご利用ですか?大丈夫ですよ!後ほど返却おねがいしますね」
「じゃあ借りれたし、これで一緒に滑るか」
「私ウォータースライダー初めてだから楽しみだなあ」
「じゃあ並んで順番待つか」
−−−−−−
ウォータースライダー滑り台前。
「俺が前でいいか?」
「いいよ?じゃあ落ちないようにユウに抱きつくね?」
いつもと違って水着だから大きな柔らかい感触が直にくる!!このままだとユウのユウが成長してしまう!!
「と、とりあえず滑るぞ!行くぞ!」
「それ!キャアアア♪」
「うおおおお!結構早いぞこれ!!」
「ユウ早いねこれ!しがみついとかないとほんとに落ちちゃうかも!」
「思ったより早いなんだこれ!うおおおお!」
内心かなりビビっていると、バッシャーン!!と大きな水しぶきを上げて、ゴールのプールまで滑り落ちた。
「あ〜楽しかった!もう一回行こ!次は私が前ね?」
「おお…」
正直怖かったから乗りたくはないとは言えず、もう一度乗る事になった。
−−−−−−
「じゃあ先に乗るね?ユウ私にしがみついて!」
「はいよ、これでいいだろ」
真昼の腰に手を回し、女の子独特のいい匂いと柔らかさをこっそり楽しんでいると真昼が
「よ〜しいくよ!それ〜!」
と勢い良くスタートを飛ばしたせいで、そんな余裕は無くなった。
このままだと振り落とされる!もっとしっかり真昼に掴まらないと!!
パニクった俺は掴みやすい取っ掛かりを左右でしっかり持った。
すると、突然真昼が大きな声を上げた。
「ひゃあ!ユウどこ触ってんの!」
「それどころじゃない!うわあああああ」
また大きな水しぶきを上げてゴールしたあと、冷静になってから自分の今の状態に気付いた。
まて、俺は今どこを握っている…?
「ひゃあ!揉まないでぇ…」
「ご、ごめん!」
俺が揉んでた…もとい、掴んでたのは真昼のアレだった。
めっちゃ柔らかいな…じゃなくて。
「ごめん!わざとじゃないんだ!」
「触るのはいいけど人前だと流石に駄目だよ…」
「注意するところそこなのか…?」
「どうしても触りたいなら家にしてね?」
「だからわざとじゃないんだって!」
「う〜ん、私は責任さえ取ってくれるならわざとでも別にいいんだけどね。」
昼間から重いよ真昼…
「まあいっか。とりあえずもう一回行こう!次はビニール無しで!」
「その前に時間だ、集合しよう」
「もうそんな時間か〜。楽しい時間はあっという間だね?」
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