第8話 GW一日目 初めてのお家デート 前編
ピンポーン!ピンポーン!
「ん…?うるさいな…まだ7時だろ誰だよ…」
ガチャッ
扉を開けると、白いワンピースを着た真昼が立っていた。可愛い。てか荷物多くない?
「おはよ!早めに来ちゃった!」
「いや早すぎるだろ!7時だぞ…」
「早くユウに会いたかったから…じゃダメ?」
可愛く首をかしげるのをやめなさい、惚れちゃうだろ。もう惚れてるけど。
「いや流石に早くないか?昨日3時でちょっと遅いかな?って思ったにしても昼前くらいかと思ったわ…とりあえず入れよ。」
「おじゃましま〜す!え〜、でもユウの寝起き見れたから満足だよ?」
「俺は満足に寝れてないんだけど…」
「そうなの?楽しみで寝れなかった?」
図星を突かれた…
「いやそんなこと無いんやが?」
「なんで関西弁なの…でも楽しみにしてくれて嬉しいよ?」
「でも寝たかったのは本当」
「じゃあ一緒に寝よっか!」
「はあ!?!?!?お前何言ってるのか分かってるの!?」
「?寝るだけでしょ?とりあえずベッド行こ?」
こいつ…本当にわかってないのか…?
「これがいつも寝てるユウのベッドか〜、ユウの匂いがする…クンクン」
「恥ずかしいからやめて?」
「でもユウに包まれてるみたいで幸せ…はらユウ、おいで?」
ベッドに寝そべって両手を広げておいでのポーズをしてる真昼。お山が強調されてとてもエロい。
「いやほんとに恥ずかしいわやめなさい」
「いいからいいから、ほらっ」
ポンポンと自分の横を叩く真昼。
仕方ないので俺も真昼の横で寝そべることにした。
「お布団気持ちいいね…ユウの匂いが幸せすぎてウトウトしてきちゃった…」
「お前も眠いのかよ…じゃあ一緒に寝るか。」
「うん…ギュってして…?」
「はあ!?するわけ無いだろ!俺達ただの友達だぞ!」
「やぁ…お願い…ギュッて…」
無自覚にエロいなこいつ…
「ほらっこれでいいか?」
「うん…幸せ…ユウの抱きまくら嬉しいな…おやすみ…」
おやすみじゃないだろ!この状況で寝れるわけ無いだろ!!!!
ギンギンに目が覚めたものの、抱きつかれているのでどうすることも出来ず、結局真昼が起きるまでこのまま過ごすことになった。
−−−−−−
12時前。
「んん…あれ?ここどこ?ってユウの家か…ユウおはよ!」
「俺は耐えた俺は耐えた俺は耐えたブツブツブツ…」
「もう…何言ってるの?いい時間だしご飯にしよっか。材料は持ってきたから作るね?台所借りま〜す」
−−−−−−
「はい、出来たよチャーハン」
「じゃあ早速頂きます…美味しい」
「おかわりもあるからね?」
「じゃあさっそくおかわり」
「食べるの早いなあ…男の子だね」
「そういえば昼からどうする?」
「うーん…どうしよっかな…今日は家でのんびりで明日から出かけるでもいいんだけど」
「え?でも家でくつろいで帰るだけでいいのか?」
「帰らないよ?」
「はい?????」
「ゴールデンウィーク中の着替持ってきたから安心して!あ、お金のことは気にしないでね?お母さんがちゃんと食費とかその辺のお金は持たせてくれたからユウに迷惑はかけないし!」
「いやいやちょっと待って、泊まりとか聞いてないんだが…」
「だって言ってないもん。ユウ暇でしょ?ゴールデンウィーク一緒に居てくれない?嫌?」
「嬉しいけどさ…流石に一人暮らしの男の家に泊まるのは駄目だろ…俺だって男の子なわけで…」
「そこは信じてるから大丈夫だよ?」
「ベッドも1つしかないし流石に狭いぞ…」
「さっきみたいにくっついて寝れば大丈夫だよ!」
「俺が大丈夫じゃないんだよ!胸が大きい可愛い子に抱きつかれて平気なわけ無いだろ!」
「もう…ユウったら…わかった。」
「そっか…わかってくれたならいいんだ…」
「お母さんに布団持ってきてもらうね?…あっもしもしお母さん?ユウの家のお泊り用の布団が欲しいんだけどダメ?…ありがとう!じゃあね!…持ってきてくれるって!」
「持ってきてくれるって!じゃないが??」
「でもこれでお泊り出来るよ?」
「いやそうだけどさ…わかったよ。負けた。明日合鍵も作るか。いつでも来いよ」
「いいの?何か盗られるかもしれないよ?」
「お前はそんな事しないだろ。それは俺が分かってる。」
「そっか…なら貰うね。」
「しかし普通は男の家に泊まる布団くれとか絶対に許さないだろ…真昼のお母さんもちょっと変だよな…」
「う〜ん…あの助けてくれた日から毎日ユウの話してたからかな?」
「一ヶ月以上毎日俺の話してたのか…」
「だって嬉しいんだもん!」
「まあその信頼を裏切る事はしないけどさ…とりあえずじゃあ今日は家でゆっくりするか。」
「その前にお片付けしようね?」
真昼ママ怖い…
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