第8話 絵を描いたら大出世

「先生の世界のマンガ?で、こんな異世界に行くって話があるんですか?。」

「そうなんです、異世界に行った主人公が、元の世界ではあんまり役に立たなかった技術や知識がすごく役に立ってヒーローになったり、国王から褒美もらえたり、神にも逢えたりとかって。」

「そうだ、先生のスキル、、、絵が描けるのは国王は無理でも市長は喜ぶかも!。こっちの世界はどうも先生と違って、絵がねぇ。」


翌日、僕は市長の自画像を描く事になっていた、リョウマさんは仕事が早い。

「あっ、市長、動かないで。」

「分かった。」

てな感じで、描いた絵が

「凄い、、、。こんなに写真のように描けるとは、こちらの世界の概念を超えておる。」

(マジかぁ、褒められてるぅー。)

「君には、上級国家公務員の地位を与えよう。芸術局の管理職だ。どうだ?。」

「おー、先生、それは素晴らしい特権階級です!。」と大喜びのリョウマさんを見て、

きっと凄い事だろうと「ほんとですか?。」と僕も大袈裟に喜んで見た。

(なんだよー、マンガ的展開じゃん、これうっひょーってなる奴じゃん。)


上級国家公務員のバッチを付けていると、街中ではいろんな物が貰えるし、警官も敬礼する。とにかく政府の制服系は平身低頭だ。なにより、町中の巨乳が色目を使ってくる、、、。


そうこうしてるウチに、市長の評判もあり国会議員の肖像画依頼が、、、。サクサクっと描いたらバッチの色がシルバーからゴールドに変わった。ちなみにこの世界は金が凄く豊富で富や名誉の象徴らしく、市長の庁舎内とかも金ピカだった。


もう何日居るんだろ?。ちょっと身体がぷよぷよ太って来たなぁ~って思うが、この超ぬるま湯な生活はハッピーホルモンが漏れ漏れで止められない。

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