8/2(火)殺意の行方

 『チェンソーマン2』の連載が始まって、毎週水曜日を超楽しみにしている。

お気に入りのドラマや週刊漫画は生活にゴールとご褒美を与えてくれる大変有難いもだ。

 出来れば月曜日はコレ、火曜日はコレ……といった感じで毎日のお気に入りを見つけられるともっと生きやすいだろうに。でも、そんなに簡単に出会えないから「お気に入り」なのであって、ゴールとご褒美になり得るものとなってくれるのだろう。


 「チェンソーマン2」の現在の主人公として描かれているアサちゃんという女の子が絵に描いたような(漫画だから絵なんだけどw)クソガールで、中学生頃の自分にそっくりなのだ。


(クソガールとは教室カーストの中の下以下に位置するダサくてパッとしない女子。向上心や野心が無いわけではないけど行動しようとすると持前の鈍くささと笑いの神に愛されている力でどうしてもうまくいかない)


 ただ一つ違うことがあって、アサちゃんはうまくいかないフラストレーションが自分へ内に向かうが、私の場合外へ向かう。

なのでアサちゃんは自分を責めて自分が悪いと内へ内へと篭ってしまうが、私は他人を責め自分は悪くないと外へ外へと向かうので、図々しいクソガールとしてとてもタチが悪いと思う。


 見た目がクソガールなので私もいじめられそうになったことがある。しかし、私の場合「ヤってきたということはヤっていいということですね! よし、どちらかの親が泣くまでヤりあいましょう!」スイッチが入りフラストレーションを全てそいつへぶつけてしまい、どっちがいじめてるのか分からない状態になってしまった。


 今思えば、私は自分かそいつが泣くまでではなく、お互いどちらかの親が泣くまでというラインを引いてしまうところが、そもそもいじめられっ子に向いてなかった。

誰かが言っていた。この世には見た目からヤンキーな奴とぱっと見分からないヤンキーがいると。自分は後者の気質の持ち主だったらしい。


 生理前の飲む「命の母」も白い命の母と呼ばれる「命の母ホワイト」と赤い命の母と呼ばれる「命の母A」とあるのだが、イライラが自分に向かう人はホワイト、外へ向かう人は赤を飲むと言いというのを聞いた。たぶんアサちゃんは白、私は赤だ。


 こんな感じで殺意の向かう方向性は個性であって、どちらがいい悪いの問題ではない。



 悲しいかな、特に都会は、弱い人間を攻撃して自分のバランスを取って生きる人が一定数いる。もちろん自分は今でもそういうのによく絡まれる。おかげさまで今では避ける力も身に付けたが、若い頃は辟易としていた。そういう女性、多いと思う。


 アサちゃんは特別な力を手にすることで武器ができたけど、普通はそうもいかない。


 殺意が自分へ向かう気質の方は武器が必要だ。自分を攻撃する必要はない。けど、しちゃう性質だからしょうがない。攻撃をされないようにすればいい。


 悪魔と契約をするように、えぐい色に髪を染め、ダイエットして、バリ強メイクをして、カッコイイ女のコスプレをしてほしい。


 全身武器で自分を包んで持ち場で戦い抜こう。

満身創痍になって帰ってきたらお気に入りのドラマや漫画でHPとMPを復活させよう。


この際、ちょっとだけ図々しくなって私は悪くないと開き直っちゃおうよ!


……と、こんな感じで毎週アサちゃんに力を貰いながら、アサちゃんと昔の自分へエールを送っている。(まあ、自分はあんまり開き直り過ぎるなよって……)


デンジたちが出てくるのも楽しみだな。

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