6/14(火)ディズニーランドへ行った話
奇跡的に家族全員のお休みの日が合致し、ホームページを覗くとチケットも取れる!……ということで、ディズニーランドへ行ってきた。
(ちなみに、私は新作音声作品の制作中でスケジュール的にはまったく間に合ってないのだが、自営なのでこういう場合は強制的に休みに出来ちゃう)
少なくともコロナが始まってからは行ってないので3年以上ぶり。
久しぶりのディズニーは自分の知らないシステムだらけになっていた。
ファストパスが無くなっているとか、専用アプリでショーやアトラクションやレストランの予約を取ったり抽選を申し込んだりするようになっていて、衝撃だった。
もう、こういうものを使いこなせないとトップ遊園地では遊べないのか……。
お年寄りにはチケットを取ることさえ難しいかもしれない。
迷いなく情弱をバンバン斬り捨てていくアイツのスタイルにとてつもない強さを感じた。
パレードで踊り狂いながらファンサしてくるアイツの裏の顔に怯え、素直に手を触れない自分は本当に情けないなと思った。
こうして私がコロナにかまけて時代に乗り遅れている間に、新しいアトラクションもたくさん出来ていた。
特に新しく出来た美女と野獣エリアは圧巻で、そのエリアを散歩するだけでも楽しい。
私はディズニー作品の中でも『美女と野獣』が一番好きで、ベルの住む街並みや野獣のお城がそのまま目の前に広がっているのはちょっとした感動モノである。
子供の頃の私に「ここに行ける日がくるよ」って教えてやりたい。
そしてメインアトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」にも乗ることが出来た。
(これも事前にお勉強していったから待ち時間45分で乗れたのだが、絶対に夕方に並ぶこと!午前中に行ったらダメ!午前中はみんなが美女と野獣に並んでる間にベイマックスやほかの人気アトラクションに並ぶといいよ!)
これが「美女と野獣」の映画(物語)の中に入ってふたりを見守ることができるアトラクションで、映画を知らない人でも楽しめる仕組みになっている。
大きなスープ皿のようなものに乗って物語の中へ入っていくのだが、乗り込む際は「野獣の飯にでもされんのか?」と思うような導入に関わらず、「壁になる」ということ実感ができる実に面白いものだった。
物語の中に自分が第三者として実在するという不思議。
ラストは結ばれた二人が舞踏会で踊る周りをを皿に乗った私たちが同じようにワルツのリズムで祝福するという演出なのだが、ふと周りの皿に乗った人たちの顔を見ると皆満面の笑顔でベルと野獣を見上げている。
これが本当に見事で、自分も一緒に踊っているかのような感覚におちいるし、VRのように映画の世界をどの方向からも見ているような感覚にもなれる。
そしてこのアトラクションの何がヤバいって、お客さんたちの笑顔もエンターテイメントとして織り込み済みなのだ。
だから、ベルと野獣を挟んで皆の顔を互いに見られるようになっている。
なるほどなあと思いながら、自分の音声作品になにか応用できないか考える。
音声作品ならば「お客さんに聞いて頂くことで完成する」という作品が作れるような気がする。
お客さんを物語の中に壁として実在させることが出来ると思う。
城を後にしながら、やっぱり一流のエンターテイメントにはちょこちょこ触れておかないとダメだなあと反省した。
しかし、ディズニー作品は古くからあるので少し前までは子供からお年寄りまで家族で楽しめるというものだったが、今は美女と野獣でさえちゃんと見たことなくて分かんないという若者も多いだろう。
シンデレラや白雪姫に至ってはもはや古典だ。
逆に最新ディズニー作品はディズニープラスに入ってないし、地上波でもやらないし、新作を知らないという人もたくさんいると思う。
知らない作品のアトラクションというのはやはりどうしたって知っているものよりは一味落ちるというもので、このあたりのギャップをディズニーはどうしていくのだろうな。
あのディズニーがこのまま衰退していってしまうのか。
それとも私には思いつかないような方法でまたエンターテイメントのトップへと返り咲くのか。
これから、その境目の一番面白いところを見られるのではないかというワクワクと、ちょっとした寂しさなんてモノも、一日遊んで持ち帰った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます