無題(黒歴史公開)

村上 耽美

無題

 「食べたい。貪るように喰らい尽くしたい。あの子の全部、僕の物にしたい・・・。」


 こんな事を思う僕は頭がおかしいのだろうか。いや、僕にとってはおかしくない。

 あの笑顔、あの声、手、脚、身体。全てが愛しく欲しくてたまらない。僕だけのものにしたくてしたくて・・・でも僕はそれらの衝動を抑え込んでいる。授業中だって、昼休みだって、帰りだって。”食べたいと何度思った事か。

 でも、今から君を喰らうのだ。目の前にはさるぐつわをして、手足を縄でしばられ、首輪をして・・・涙目で僕をにらみつけてくるのも僕には可愛く感じられる。

 僕はそっとさるぐつわを取った。

「何するの・・・?」

 不安と憎しみのこもった声で僕にたずねてきた。けど僕はそれに答えなかった。

 君の頬に手をそえて、じっとみつめる。

暴れるが、仕方ないだろう。口付けを交す。舌を入れ、口腔をかき回した。あぁ、なんて美味しいんだろう。

 長い口付けを止め、また僕は君を見る。大粒の雫をこぼしはじめた。それを舐めて、瞳に舌を刺す。「あ゛あ゛・・・ 」と喘ぎながら悶える姿は更に心を熱くさせる。そして耳から脳へ伝わる「グチュッ」という、卑猥な音をたて、体に取り込まれてゆく。

 そして、君の両目は僕の体内に入った。まだ少し喘ぐ声が聞こえる。そのまま服を切り、生まれたままの姿にした。皮の内側にあったものが露出するというタブーな響き。目の前にあるのは白い服、ふくらみ、薄い桃色の果実。たんねんに愛撫し、舌で転がした。君の下の蜜壷から蜜が細い脚を伝って滴る。それに興奮し、その薄い桃色の果実を食い千切った。大きく一瞬叫ぶ声が甘く貫く。そこから溢れる肉。否、君を食べる。骨が出てもその骨をしゃぶる。そして腹まで一気に裂く。そのまま貪っていくと、今まで見た事のない美しいモノがあった。味わい深そうな色が、血で汚れている。それが芸術的であった。

 僕は自分を、その美しいモノに繋がるとされる穴へと挿入した。ぬるぬると絡みつく愛液と君自身。かすかに聞こえる吐息が激しく僕を覚醒させた。自分が深く入ると、その美しいモノの壁が僕を浮き出す。それが楽しく、うれしかった。

 白い欲をモノへ全て出し、モノは大きく膨らんでいる。そしてモノをナイフで切る。切れ目から左右に開くと赤と白と肉片が混じった液が噴き出してきた。手ですくい、飲んだ。君と僕が一緒になり、最高の味を舌へ広げた。モノへ顔を入れ、やはりこれもキレイになるまで舐めて、モノさえも中に入れた。

 気がつけば君は白い骨になっていた。まだ僕は満足していないのに・・・。と考えたがその白い骨をどうにかして取り込もうと案を探した。

 自室へ戻り、ノコギリとビンをありったけ、ハンマーを持って君に会いに行く。

 横たわっている君に、「いただきます。」とだけ告げてハンマーで叩き、ノコギリで切った。その粉をビンへ入れて行った。

 全てビンに入って、キッチンへ向かう。それをなるべく良い状態を保ちたい為、特殊な機械へしまった。あと2時間程で君がまた僕の元へ戻ってくる。

その間、僕は君を思い出しながら一人で欲を吐き出していた。あの肉の柔らかさ、血の味、瞳、子宮の全てを感情に戻しながら。

 10回目位の時に、君が戻ってきた。固体は液体になり、君の香りを漂わせている。とても喉が乾いていたので、君を全て。一滴も残さず入れた。これで僕は君と一つになれたと感じた。

 次に食べれるのは何時、何処で、誰となのだろう。心から楽しみで待ちきれなさそうだ。


(中学生あたりの黒歴史です。原文ママです)

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