第2話光と影

高校に入学して、人が増え僕は小さくなっていた、大人っぽい子がたくさんいる。

怖い人もいる。

嫌だな。


1人づつ簡単な自己紹介をする事になった。


 浜田 太一です。

 楽しく高校生活をすごしたいです。


僕はそれだけ言った。

派手な自己紹介する人はたくさん居た

ギャルの子は

名前を言うだけでクラスの男子がざわついた。


 後藤 キイナです。

 ハーフです。

 英語はなせません。


グレーグリーンの瞳に

真白い肌

真っ黒のベリーショートの髪

耳にはピアスの穴がたくさん。


僕は思わずじっと見てしまった。

怖そうだな。

僕の目線に、気がついたキイナさんは

微笑んだ。


僕はまっすぐ前を向いた

顔が赤くなるのがわかった。


後で気持ち悪いとか言われないかな?

怖かった。


ギャルの子達が集まり連絡を交換する

黄色い声がする。


キイナさんは気だるそうに机に顔を伏せていた。


黙っていても目立つ。


ギャルとは連まないのか?

1人だな

俺も1人だけど


ギャルの子達よりぜんぜん大人っぽい

空けてまも無いピアスに透明のピアスをして

まだ、痛々しい耳とぶきっちょに巻かれた

ロングの髪


キイナの耳は穴だけ空いていてなにもつけていない、それで、だいぶ前からから空けてるんだろうな、とわかる。

軟骨の所の穴は目立つ、

目は裸眼なのか?カラコンなのか?

とても目立つ


ギャルの子達が恐る恐るキイナに近づいていく。

話しかけられたキイナは、パッと見とはまるで違う、子供みたいに笑った。

連絡先を交換している。

ギャルの子達がなんだか驚いて、チヤホヤし出した。


あっとゆう間に中心になった。


なんだろう?人を惹きつける何かがある


男子も話しかけ出した。

キイナの笑い声がする。


先生が戻り皆んな席についた。

キイナは寝だした。

初日から。


 後藤さん?後藤さん?

先生に起こされた。

 はい、起きてます。

キイナは寝たまま言った。

 先生は

 ちゃんとしなさい。と言うとキイナからはなれた。


キイナは起きると、マジックで上履きに落書きを始めた、落書きとゆうには、なんか違う

カッコいいデザインの上履きが出来た。

kiki!

と書いてあった


筆箱は持ってなくて、ペンをゴムで束ねただけだった。

それが、かっこよくみえた。


キイナは女の子達とお喋りする事なく

1人でさっさと帰っていった。


不思議な子だ、光と影がある。


僕は初日から ポチャ太 とあだ名をつけられた。

背が低く太っている僕にピッタリだ。

でも、ブタや、デブと言われていた

中学の頃を思うと、ポチャ に優しさを感じて嬉しかった。

これからどんな高校生活が始まるのだろう?

少しワクワクした。





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