第93話 モノクロフィルム プリントしてみる

翌日の放課後、カメラ部の部室。


昨日出来上がったフィルムを、明るいところで一度確認する。


フィルムを見ながらみんなどれを現像するか思案中。


今回私は揚げパンを頬張っている千佳ちゃんと小夜の写真を選んだ。

現像したいフィルムはそのままだとかなり長いので、適当なサイズにカットした。


今回も私が試しに現像することになったので、先生の指定通りやってみることに。


上手くできるといいんだけれどね~。


現像する暗室にみんなで入って一通り先生が説明してるそうだ。


「はい、皆さん昨日はお疲れさまでした!!今度は待ちに待ったモノクロフィルムのプリント作業ですよ!!

はい、じゃぁそこにある謎の機械、これは【引き伸ばし器】そして、横に置いてあるトレーは順番に【現像液】→【停止液】→【水】→【定着液】です。

【引き伸ばし器】のレンズは毎回掃除してくださいね。今回は長年使っていなかったんですが、保管が良くって問題なく使えます。レンズはブロアレンズやカメラの埃を飛ばすアイテムで埃を飛ばしてくださいね。

今回は事前に私がプリントしてますので次回からは皆さんで用意してください。


レンズは根元を持ってクルクルすると外れます、レンズ側は絞りなので開放にしておいてください。


【引き伸ばし器】から【ネガキャリア】を取り外してくださいね」


言われるがまま、レンズの上部にトレーがあり、引き出すことができたのでそのまま机に置く。

顕微鏡のデカいヤツみたいな【ネガキャリア】にフィルムを載せるんだそうだ。

正方形の鉄の板の中央にガラス板が挟まっている、先ずはブロアこのガラス面をプシュプシュとエアーでダストを吹き飛ばす。


そのままフィルムを載せようとしたら先生からストップがかかった。


「これの上に置いたら駄目ですよ~。ほらココが蓋になっていて上にあがるんです。」


淵の部分がパカっと開いてなんだかホットサンドメーカーみたいだ!!


なるほど開いたところにもガラス板があり、ここにフィルムを挟むのか!

ガラス面をブロアで掃除し、次にフィルムブロアして載せ、先ほどの蓋を閉じて完成。


そして【引き伸ばし器】にキャリアを戻して準備完了!!


で、先生ここからどうするの?








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