第15話 お土産

カフェでお茶をした後は、相変わらずの観光客の多さでゆっくり撮影できないのと、私のテンションがデザートのおかげで落ち着いたのもあり、写真撮影はいったんストップしてお土産選びになった。


カフェでゆっくりしている間に、駅に停まっていた電車は和歌山駅を目指し旅立ってしまっていて撮影ができなかったんだよね。

まぁ今度は電車に乗ってここに来ればいいよね。またこのカメラ持って!






電車の事なんか今までただ乗り物と思っていて気にしたことがなかったのに………。


何故か電車の立体キーホルダーや、たま電車のメタルキーホルダー、貴志川線の駅名が書いてあるグラス、その他タマちゃんグッズが両手いっぱいになっている…。


たまちゃんのラブラブかわいい雰囲気に呑まれたのか…私は…。


我に返った私はチラッと祖父を見ると同じようにグッズで両手がいっぱいだった。

『鉄道むすめ』の『神前みーこ』のグッズばかり、あまり触れないであげよう…。

あのデカデカと書かれたみーこのバスタオルは祖父が使うのか…いやまさかね…。


祖父は無言でそのままレジに行き目配せしてついてこいと促し、私の分まで買ってくれた!!

ありがとぉぉ~~~ぉお~おじいちゃぁ~~~ん!!!美少女グッズしか買わないって変な偏見持ってごめんなさい!!




お土産いっぱいで、何しに来たのか解らない状況になりつつも、『たま神社』にお参りをしてから車まで戻ることに。


フィルムは残すところ4枚となっていて、駅で撮ってしまおうかと祖父に聞くと、その4枚はおいておく方が良いとのこと。

帰り道に突然撮りたい瞬間に出会った時、フィルムを入れている時間が無いからだとか…。

なるほどね~。フィルムの残量も気にして撮影しとかないといけないのね。


そんなこんなで楽しい『たまちゃん』ツアーは終了したのであった。


折角だからと貴志川線の沿線が見える道を通って帰ろうと言う。

運が良かったら電車とすれ違えるぞ!!と言うので電車撮影頑張ってみようかな?

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