第9話 IOSとASA

「ちゃんと蓋閉めたな。この後はシャッターボタンの横にあるフィルムカウンターを『1』にする、フィルムシグナルもチェックししておこうか。

この窓の左側にシグナルが出ればフィルムは正常に入っている証拠だな。ココ見ればフィルムが入っているかもチェックできるから覚えておくんやで。

そのあとフィルム感度、ここにASAって書いてあるやろ?ロックボタンを押しながら感度ダイヤルを回して表示窓に今入れたフィルム感度400を合わせておくのは忘れたらあかん。

で、『+2』から『-2』まで書いてあるこの部分、このレバーは『0』にしておくんやで、これは露出って言ってな、少し明るくしたり暗くして撮ったりできるから標準の『0』にしておくんや。

あとは背面の芽もフォルダーにフィルムの箱を切り取って入れておくと解りやすくていいが、正直使ったことがないな。まぁだいたいこんなもんやろ?いけそうか?」


大丈夫かな?後でもう一回復習しといてもと…う~んと考え込んでいると。


「そうや美幸ちゃん、今から時間あるか?問題なかったらカメラ持って出かけよか?写真撮りに行こ!そやなネコや猫」


ネコネコォ~ネコをぉ~コネコネ~と即興で変なネコソングを歌いながら用意を始めたが、おじいちゃん猫を捏ねちゃダメ!優しくして!!


両親に聞くと今日はお泊りと言うことで出ていくのは問題ないそうだ。

ってか一緒に付いてくるみたいだけど、どこに行くのかはまだ聞いていない。


「ヨッシャ!さっさと行こうか?4時までにはまだ時間あるわ!」


えッ?時間制限あるの?ってかどこに行くのよおじいちゃん!!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る