第15話 呪われし忌まわしい関係

おい、まだか


爺も娘もまだ殺せてないのか


イラついた男の口調が部屋に響く



神経質そうな50前後の男


若いホスト風の男に怒鳴り散らす


「いやいや、向こうだって手ぶらやないんですし、少なからず石を持ってて能力を使えるんですよ。さくっとってわけにもいかないっすよ。協力者もいるみたいだし」


ま、絶対追い詰めるけど

と、軽口を叩く



いいから早くしろ、どれだけ高い金払ってると思ってるんだ


早く殺して石を全て回収しろ


男は怒鳴る



穏やかな事じゃないこって

ホスト風の男は少し辟易した


しかし、仕方ないこれも仕事


全力で、なんとかしますよ


そう言って手をヒラヒラさせて部屋を後にした



はあ、あんたが思うより

結構やるんだよあの子たち


だからこそまだ結果出てないの


考えたら分かるだろ、老害


ため息が出た


しかし、仕事、依頼である以上遂行しなければいけない


本気出さないとなー


男は大きく伸びをした


命たちに更に厳しい戦いが待ち受ける



1人になった50前後の男は爪を噛みせわしない様子だった


ここで、あの、あいつを根絶やしにして、滅ぼさねば


我らだけでいいんだ


瞳には狂気が宿っていた

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