第11話 魔族マスクの少年
俺とリエッティは洞窟の奥へ!!
精霊石の採掘場になっていた、その遺跡で俺とリエッティは走っていた。宇宙伯ネクタルの野望とはなんなのか。
最深部まできた。そこは水晶の結晶のような精霊石がびっしりと洞窟内を覆っていた。
ネクタルはいなかった。ただ人族の少年がいた。
「まってたよ。俺はマスタリーク、仮面の魔族。いよいよ僕の出番ですね!!」
俺は三刀流で挑む。リエッティは金剛棒。
魔族か。伝説でしか聞いたことが無い種族。彼らは自分達を知的エネルギー体と言っているそうだ。多分この人族の少年は精神を乗っ取られている。本体はあの仮面だ。
三刀流で切り込むアレス。レーザーブレードが少年の腕を切り込まない。想像以上の魔力オーラだ!!
「アレス!! 何やってるのよ!! 子供が怪我するでしょッ!!」
「しょうがねえだろッ!! それどころかかすり傷すらつけられねぇんだから!!」
「あなた達にそんな余裕があるのですか?」
マスタリークは左手を振り回すと邪悪なオーラで空間を引き裂く!!
なんてやつだ!!
メカランチAのアームが壊れるところだった。
「あんたなんか!! 引っ叩いてやるんだから!!」
強さの概念がわからないリエッティは闇雲に突っ込んだ。
いけない、リエッティを守らなきゃ!!
俺はリエッティの盾となり仮面の魔族のオーラクローを三刀流で防いだ。
「!! アレスッ!!」
吹っ飛ばされる俺とリエッティ。ごめんな!! 回復したばっかりにこんな危険なミッションに参加させて。
三刀流のブレードは全て折れてしまった。マスタリークのダークオーラが全てを噛み砕いた。
「それで終わりか? 話にならんな!!」
吹っ飛ばされて倒れたリエッティ。リエッティだけは。俺はアレをすることにした。
マスタリークを睨みつける俺。マスタリークは嘲笑う。
「その程度でよくネクタルに勝てましたね。そうか、彼とは同級生でしたね。お友達でしたね。」
「そんなこと関係ねえ!! あいつには一発殴らせろと伝えろ!!」
「僕をパシリに使うのですか? いいでしょう、承ります。しかし、あなたが死んだ後伝えることになるでしょうが。」
仮面の少年を睨みつけるアレスの瞳の色が変わる、瞳が銀色に光ると少年の周りの空間が歪む。
「こ、これは、ち、そういう事か!! スキルを隠し持ってたか!? 遺伝子改造人間!!」
俺らの星では他の惑星で星の名を語らない、いつしか学園惑星と言われるようになった。そこに住む人族は皆遺伝子改造を施されてるのを隠しながら。
「くそ!! ここは引くぞ!!」
オーラクローで空間を引き裂くのが遅かった。そのまま空間ごと遠くへ飛ばしてやった。
リエッティを起こしに行くアレス。
「アレス。あの男の子は?」
「リエッティ、人の心配より自分の心配をしろ。」
この星のあにまるん族の解放が出来た。
ウサギも亀もウルルン族も泣いて喜んでくれた。ネクタルは何を企んでるのか。
次の星へ。
つづく
あにまるん Guy 猫スラ 雅人 @kameokatawata
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