第7話 休憩 宇宙空間にて

 アレスは座っていた。


 ここは宇宙の宇宙船の中。獣人王女のリラより血液、ゲノムをもらい学園惑星にデータを送った。


 次の星まで丸一日ある。


 今日も奴隷のタンタにコーヒーを淹れてもらった。


「さて、何するか?」


 宇宙船のほとんどの事はタンタにしてもらっている。俺の出番はない。しかし、暇だ。


 艦内回ってみるか。


「筋トレは、良いなあ!! お、アレス!! お前もしないか?」


 トニーはいつものように筋トレしてた。


「服はこれが良いか。あ、アレス、あなたも服選びですか?」


 ファロスは服をコーデしてた。


「…………。カッコいい。」


 アークは案の定。銃を磨いてた。


 趣味が無いのは俺だけか? 


 自分の部屋まで帰ってくると。奴隷のタンタがいた。


「アレス様。お昼です。ここ置いときますね!!」


「タンタ。」


「はい?」


「何かあったら言えよ!! 俺が殴ったるから!!」


「は? はい。」


 俺って…………。よし、ネガティブ終わり。


 次の星の事を考えよう。


 そういや俺がリーダーで作戦係だった。





 あにまるん世界。人族とあにまるんが住まう世界。人はあにまるんを従服し、奴隷として扱っていた。


 だが俺はそれがあまり気に要らなかった。人族が他の生命体を奴隷にするにはあまりに浅はかだと。


 だから俺は奴隷は人族にした。タンタとは仲良くやっている。奴隷だからって上下関係は関係無い。雇われてるか雇ってるかの違いだけだ。俺はそう思う。


 宇宙の片隅で人とあにまるんは寄り添う。





 黒の宇宙船。宇宙伯ネクタルは客人を呼んでいた。


「フッフッフツ。流しよ。よく来たな。アレス達を倒したら。いくらでもやるぞ??」


「それがしは仕事分は働く。拙者はアレスという異人を倒せば良いのだな?」


 黒い宇宙船。ネクタルの船。謀略が渦巻いている。



         つづく

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