第6話 潜入、獣人の街

 アレスは獣人の街に潜入していた。獣人の街は森の中にあった。大樹をくり抜いた獣人の住居が沢山ある。


 いつものやり方だが。


「おい、向こうで喧嘩が始まったってよ!!」


「俺は賭けるぞ!! 胴元はどこだ!!」


 トニー達には囮になってもらった。楽しむように騒いでるだろうなと思いつつ、獣人の街の奥に入る。


 獣人の街の奥、宮殿があった。奥の王の間にリラが寝てた。さすが、リラ。娘なのに王座で寝てるよ。


 ここで血を貰えばミッションクリア!!


 ただ、違和感がある、俺は独り言を言ってみた。


「おい、誰かいるんだろ!! 出てこいよ!!」


「あーあ、お分かりになりましたか。さすが、アレス。」


 ????


 獣人が俺の名を知ってる?! いや違う!! この声は!!


「お前!! ネクタルか!!」


「おやおや、光栄です。このような日陰者の名を覚えてもらってて!!」


しまった!! 罠だったか!!


「ふふふふ、逃げられませんよ!!」


 バン!! 入ってきた扉が閉まった。


 黒ローブの男が出てきて魔法を使う!!


 こうなったらプランBだ!! 俺は外に向けてビームガンを放った。


「他の3人に連絡しても無駄ですよ!! 監視してますので!!」


「そうだな。」


 ドッガッシャーーーーン!!


 森の宮殿に宇宙船が突っ込む。


 奴隷のタンタが来てくれた!!


 ネクタルが怯む好きに王座のリラのところまでローリングして脇に抱えて宇宙船へ!!


 宇宙船は信号弾を出す。




 なんとか逃げれた俺たち。リラからは宇宙船で血液もらい、森に帰した。


「でもなんで獣王出てこなかったんだ?」


 すると、トニーが


「あ、俺のとこ来てたぞ!! 結構血の気多いな、あのオッサン。」


 まさかの喧嘩好きかよ!!


「ネクタルか。なんであいつが。」


「頭のいい奴の考えることは分からんな!!」


「…………。金だろ?」


「アレス、ネクタルは学生の頃からあなたを妬んでましたよ? 知らなかったんですか?」


「…………。知らなかった。」


 青い青い宇宙の中、宇宙船は航行するのである。


          続く

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