第5話 宇宙伯爵 ネクタル

 戦闘になった俺達。俺はランチAの背中アームで三刀流。アークはガトリングガン。ファロスは詠唱補助メカ。トニーは変形三叉槍!!


 応戦するも獣王グランシスは予想以上の強さだった。


 なんとか追い詰めるもグランシスは娘の首根っこ捕まえて森の中は逃走した。


 なんだったんだ? これ?


 退けられて良かったが、あ、そうだ。


 血液取ってねえぞ!!


 獣人の娘が会話出来ないものだから信用してなかった。


「まあ、良いじゃねえか。素性が知れて!!」


「トニー、それはこちらも同じ。潜入が難しくなりましたね。」


「…………。(銃を拭いてる。)」


 宇宙船は無事だった。何か動かされてる感を感じた。





 森の木をくり抜いた宮殿。獣王グランシスは満足気だ。


(娘がトラブル起こすのはいつものこと。)


 宮殿の王の間には1人の黒いローブに包まれた男がいた。


「ネクタルよ、お前の占いは当たったな。褒美を取らそう。」


「いえ、いりません。私はあの宇宙人の慌てふためく様が見るのが最高の嗜好なので!!」


「ふはははは、さすが宇宙伯爵だな。」


「いえいえ、私はまた策をこうじます。それまでゆるりと休まれては。」


宇宙伯爵、ネクタル。めがねをかけた黒髪の長髪。アレス達の同級生。学生の頃から何かと因縁がある。変わった奴ではあるが。


 そんな事も知らず、俺、アレスは獣人の里に潜入するのだった。ケモ耳つけて。



         つづく

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