第4話 獣王 グランシス

 俺達は一応リラという少女を保護した。


 獣人の少女リラ。


 人間の少女に獣の耳が付いている。尻尾もある。ケモ耳というやつか。


「お兄ちゃん達強いの?」


「強いぜ!! やろうと思えば星を壊せるぜ!!」


「わーーーーい!! 魔王より強ーーい!!」


 こいつはトニーが相手するのがあってそうだ。


「でも変ですねえ、獣王の娘なら獣王が出てきそうなものですが?」


 その時、宇宙船めがけて何かが突っ込んできた。それは黒い弾丸のように、光学迷彩で航行中の宇宙船に当たった!!


 ドゴーーーーーーンッ!!!!


 揺れる宇宙船。これは外に出るしかないな。


「ぱぱーーーー!!!!」


 獣王の娘リラは細マッチョな黒い塊に駆け寄った。長身細マッチョなケモ耳のおっさん。


「リラちゅあーーーーん!! パパ心配したよおおおおーーーー!!!!」


「はい!! 邂逅おしまい!! パパ回れ右して帰ってね!! バイバイ!!」


「リラちゃんね!! このお兄ちゃん達にナンパされてお持ち帰りされるの!! 朝帰りだね。」


 このおませガキ何言ってやがんだ!!


 獣王グランシスはそれを聞いてドス黒い気に包まれ始めた。


「おい、そこの男ども?。うちの娘をどうする気だ?。」 


 俺達は対応に困ってると。リラは、


「このお兄ちゃん達にすごい事教わったよ!!今度パパにも教えてあげるね!!」


「ほほう、すごい事か。」


「お兄ちゃん達、いくつもの星で女性に会ってるんだって!! さすがイケメン!! ムフフだね!!」


 獣王の周囲が気で歪む。足が地面を潰しめり込み始める。


「お兄さん方。それでうちの娘に何の用だ!!ううらーーーーーーーー!!!!」


 獣王はめり込んだ足から地面を持ち上げ投げてきた!!


「出た!!!! パパちゃまの大地ちゃぶ台返し!!」


 そして戦闘になる俺達!!!!


 もうなんなんだよ!!こいつら!!

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