第Ⅲ章ニューワールドオーダーⅠ
話を遡るが、世界の管理者が創設されたのは紀元前500年のことである。
一説によるとだが、空白の1000年に関する重大な秘密を知ったことではないか、と。ルヴィア・ヴェスタニエとジャック・ウォーカーが台頭する間もない頃世界は8人の王が統治する新時代を迎えていた。
ルーラシア国
キング・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエ
ウォル・アクシィズ・エルトム・ジョージ
ベルガモット国
ベルガモット・アーサー・アーヴィング
コパン国
オリヴァー・デイヴィッド・インソムニアス・ソシエール
(ソシエールをザーロックに改名)
ナウイ・コパン・トラロック・ザーロックⅠ世
ダーヴァンヴェルグ国
ロード・メニエール卿(初代ガンダルディキア皇帝)
フリッグ・フォン・ブリュンクリームドルト・ディスティニー
アーヴァンヘルム国
ノルン・サングリアル・メロヴィング・エルスレイヤー
ジパング国
リヴェル・フランシスコ・ジークフリート
ダルマイズゴッド
アイゼンガルド帝国
天帝フォルテ
マルドゥク・ファンス・ジェラフバルト・ヴェスタニエ
アガートラーム国
ルヴィア・ヴェスタニエ(アレイン・ルーゼット・ヴィン・ドゥリン・ヴェスタニエ)ルヴィアの娘にしてヴェスタニエ2代目当主
エイゼンヴェルグ国
アスナ・ヴレイゼッティル・ヴァン・アンソニー・ヴェスタニエ
8人が神の時代から人の時代に譲り、紀元前の古代世界では七つの大陸に8人の王が覇権を握っていたのだ。
ルヴィア・ヴェスタニエが英雄と呼ばれる前に娘を一人身籠って、その娘はエルフであった為にアレイン・ルーゼット・ヴィン・ドゥリン・ヴェスタニエは極北の顕現領域にエルフが住まう森にアレインは森の賢者として政府とも縁を切っていた。
「ニュイ様?やはり、8人の王に対しての呼びかけは応答しないでしょ」
「そういう連中揃いだ」
息を整えて七老星を前に顔を出す。七老星はニュイ様及び殿上人のお気に入り。
七老星の家は空白の1000年における一族が多い。ニュイ様は玉座から起き上がって杖をつく。玉座のハイライトがなく、漆黒の空間で声も機械音混じりだ。
「爆乳の魔女そう呼ばれているらしいよなぁ!?日南は?アレじゃ」
「政府も自棄になっても探していますが7つの罪都でもです」
「黒髪を呼んだか?黄金の果実の場所を黒髪のシャントス黒髪大海賊団に命じよ!死してもなお、と」
「えぇ、かしこまりましたとも。ニュイ様」
七老星は頭を垂れているばかりか、ニュイ様はシルエットは眼でしか浮かんでいない。杖の音が鳴り響く。
(空白の1000年ジェラフバルトの手によって陥落した世界は絶望に相応しい。神の時代から人の時代が切り替わった分岐路だ。我々、七老星も少なからず)
ニュイ様は声を荒げて七老星の一人で世界の管理者設立御三家のエスタンス創始者の龍賢神フィオリアッテドが面を上げる。
「一つ、いいでしょうか」
「ほう、フィオリアッテドよぉ、ワシに裁てづくのか?モノを言う立場なら弁えろ」
「1000年生き続けるBBAにオレたちの時代じゃネイー、爆乳の魔女ニュイ?オレは貴族制度撤廃と今の腐った政府のやり方をぶっ壊す!エスタンス家こそがこの世界の中心で愛を叫ぶ、ただし、ニュイ、テメェはダメだ」
白いコートを着て白髪白髭の男が剣を振る。剣と銃だ。龍の血筋はティアを先祖に持ちYAP遺伝子が流れ込まれているフィオリアッテドはティアとクレアの遺伝子の混合型で日本人の1200%がYAP遺伝子を持ちドラコニアンの遺志を継ぎ唯一レプティリアンが畏れを纏い受ける民族の血フィオリアッテドは剣を左手に、銃を右手に。
≪しかしながら、政府に叛旗を翻すのが七老星のオマエとは、こんな面白れぇ話はねぇよ≫
「生きていく以上は、オレはこの手で腐敗した政治をぶっ壊す!その玉座に引き摺り下ろしてやるよ、爆乳の魔女がぁ!?」
「フフフフ・・・久々だこんなに滾る思いは!?フィオリアッテド、覚悟はいいのか」
≪相手は現世界の管理者其の黒幕だぞ、オマエさんの竜化を止められるのも厄介級だがな、勝ち目あるなら全力だぞ≫
「・・・・・・蒼天八極神ッ、天よ門を上げろ《ガルディア・アマルナ・ヴィショクトゥリオ》」
フィオリアッテドの周りに黒煙が立ち上り、8人の王がそこに現れる。
「急にとは、こっちの準備が出来てぇネンすよ」
≪政府の犬を喰らう時間だ!パーティー、テェイムだッ!1000年生きた爆乳の魔女、そのお顔御拝顔しつつしゃぶりつくしてやるぞ≫
「イキがるな、レヴァンテイン、フルンティング、失敬、失敬、教育が成り立ったないね。俺はベルガモット国王だ」
≪赤い龍の剣こと、オレたちは兄弟剣だ。共に神を喰らう神殺しの焔剣だ≫
ベルガモット・アーサー・アーヴィング
紅蓮の獅子王の異名を持ち、燃える焔の二剣を腰に差して、蒼天八極神の中では才気が溢れる人物。
「グググググ、来れ、我が友よ!
ニュイ様の大鎌が大地を裂き、空を裂く。
「時間を稼げ?そう言いたいのか」
≪
空間の固定にして時間を停止。全方位に壁で塞ぎ法衣を着た若き蒼髪の男性が指輪を使ってニュイの魔力を削いだ。重力での重い霊圧で生きはしづらいが、この男性は指輪でパチッと音を鳴らした。
フリッグ・フォン・ブリュンクリームドルト・ディスティニー
初代ダーヴァンヴェルグ建国の祖にしてクレア教大司教祭だ。
「魔女には、魔女での贖うこれがヴァンダム俺は戦力には数えられねぇ」
≪0.0.1秒遅れていたら全員死んでいるけどな、ディスティニー家はクレア家の派生にして空白の1000年で処刑されたゴルゴダの地で死んだクレアの妹、クレアの血族にお前たちディスティニー家は含まれてるんだっけ?ヴァイパーだろ≫
「ハァ、イヤイヤとは違うね。目の前にいるのが政府の癌でもあり、世界を裏から牛耳っているニュイだろ!?」
フリッグは8人の王の中でも比較的に若い立場でダーヴァンヴェルグ大陸の中で教主国ガンダルディキアの守護として建国宣言はした。
先程の魔法は全員に6回ほどの蘇生術と回復術の付与だ。
「許さぬぞ、貴様ら!!!!!!!」
「1000年生きたBBAにはご退場願おうか、俺の剣術と銃術は誰も手に負えぬ」
「・・・・・・天帝!?天帝は左様に!?」
空気がガラリと変わる。ジェラフバルト長子の子天帝フォルテ。
ニュイのまなざしにフォルテは沈黙とフォルテは息を整える。
「出る幕はないこれは命令だ私に意見はない。ニュイ」
ジェラフバルトの長子の家系にして東大陸を統一果たしてアイゼンガルド帝国を礎を創り上げた男。それゆえにジェラフバルト卿の血が覚醒するかわからないので4錠ほどの錠剤を服用して気を保っている。
「エイボン書を作り上げた貴殿か!?」
「72の悪魔には72の悪魔BTS《ビースト・トランス・セフィリア》僕の最高の髄の結晶体さ。ニュイ」
「天帝!?くっ」
ニュイがついに姿を見せる。爆乳の魔女と呼ばれる世界の管理者を裏から牛耳って多くの独裁政治を操っていた張本人お出ましに腕が鳴るキングとウォル兄弟。ザガルグレネード国は砂漠に埋もれた遊牧騎兵民族のラクダに乗って羊を飼いならし、キャラバンでの暮らしとクムラン教団と呼ばれる預言者の洗礼などをしていたのがキングとウォル兄弟である。ジュリアの子キングとウォルはクムラン教団の子孫がジュリアであり、そのジュリアの血子たちがルヴィアを始めとするヴェスタニエ家である。
「ウォーカー以来だぜ、あれから100年が経ったか俺はもう冒険は引退と言ったがあれは嘘だ、今はルーラシアの統治に都市計画もある。ニュイ、テメェの命頂くぜ!」
≪殿、勘弁してくださいよ!まだキングですからね。正式にルーラシアの受理は教会が認めてからですよ!≫
「愛してもやまない愛されるよりも愛されたいチッ。ニュイの能力には気をつけろ、反射の
キングは若い時代のルーラシアに似ており、当時のキングは太陽の化身。キング・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエは太陽そのもの。陽を照らす鏡現身。
≪ウォル坊、しっかりついていけるか?お前たち兄弟は有名人だ。あのジャック・ウォーカー12勇士のメンバーである。どうだ?ヴェスタニエに産まれて腐った政府を叩きのめすか!?NHKをぶっ壊す!≫
ウォルの人格剣魔剣グラムキングの剣聖剣バルムンクの反対面を持っているこの2人の兄弟はジェラフバルト卿を討ったことで有名となった若き君主。
「ニュイの能力が世界最強だろうけどなぁ!?ヤバさマックス牛丼カレーだよ、兄さん」
「政府側に於いて生きては活かし切れない3つの悪魔黄金の果実を食っただろ、テメェよ」
「そうだと言ったらどうアクションする?キング」
「
空間固定にバリアを張る。ニュイのいう事が正しければ黄金の果実はこの世界に存在が赦されない知恵の実であり、神の存在証明となる宇宙の種子キングのバルムンクが虚空を斬る。
ニュイが輝剣でキングを追い返す。
「
ドドドドドドドドドドドッ!ニュイの能力がついに牙をむく。
≪出番です、か≫
「マセイーオ、マチャーオ、
≪悩めばイイ!ンコー、キンモーだよぉ、キ”ン”モ”ォ”だよ、政府側のフィオリアッテドが反乱を起こすのは読めていた、チッ≫
「七老星、今ならお前たちの命ぐらいは守ってやる。今すぐ蒼天八極神を討て!」
「お言葉ですが、我々は戦力の数に入らない」
「ん?んあ、軟弱共メが!?革命の犬よ、咥えよ、喰らえよ、我が主義に歯向かうとは・・・・フィオリアッテドッ!その目やその眼付じゃ、こっちは管理者やぞ、おーん!」
「時代が追いついたぞ、無粋な。時代が変わり始める」
フィオリアッテドは銃口をトリガーを引く。ニュイは3つ黄金の果実から種子を乾燥させた悪魔の実を食べていた。能力は秘匿されていたが、この事件に大きく影響を及ぼす。
≪地獄のBAN権能なり、聴こえるか!?番犬だ、失敬。お嬢、偉大なる魔女よ、言論の自由なり生命を奪う側と生命を得る聖者必衰の理で大きく決めるぜこの世界を!?≫
ニュイの人格剣大鎌の操虫棍を再度鍛冶に頼み打ち直しした大剣がこの広場に霊圧が重く寒気がする。
「王よ、王たちよ、この首欲しけりゃくれてやる!!!!」
≪Mae Say Ohu-詠嘆する者-ニュイ様よ、悩まばイイ!政府が飼いならした犬どもだ、お前が望むなら俺が力をくれてやるぜ!≫
「
ニュイの大鎌の衝撃波を、虚の玉座での戦いにアレインが槍を構える。
(日南の地にて霊洞カナンその玉座に座る者、か・・・ヴェスタニエ2代目という大役を押し付けられた妾が言うにはアレだが、罪都7つの門と日南の穴を開いた、か)
アレイン・ルーゼット・ヴィン・ドゥリン・ヴェスタニエ
アガートラーム国建国の一人だが、現在は森の賢者これ以上はやり残したことがないくらい森の番人。ルヴィア最初の娘。
「チッ。黒い箱に眼を通すな!いやー、ンジャー、ンヅァ、ワリィーオツカレシタアシマシタオマセシマシタってなるかよ。このッ」
アレインは槍術と超級天才の魔術の才気がある。かつてアトランティス帝国七代列聖の一人に讃えられる魔術の祖にして大賢者エメフィール・ド・エイボンの教えを講じたアレインがニュイの虚の玉座という空間から切り離す御業を使う。
「詠嘆する
アレインの術が虚の玉座一体に電撃が分解して空間が崩れ去ってニュイが姿を見せた。今まで政府の裏側を牛耳って七老星ですら姿を見せなかったが、遂に姿を捉えた。すかさず、アスナの双剣の刃が首をかすめ取る。
「
ニュイの首をかすめ取られて、手をつく。大鎌を振り翳して宙に飛び交い、双剣の斬撃が虚の玉座を壊す。
「蒼天八極神、お見事」
フィオリアッテドは銃弾に弾を装填する。銀の弾丸。
場面が一気に変わる。一面がイチジクの樹とザクロの樹が生い茂っていた。
イチジクの葉がニュイが咽て大鎌を握る。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」
≪マチャーオ、再起動≫
「1000年もこの地で守護してきた以上、やむを得ないぜ!」
≪日南の地を拓くのか!?世界の管理者の真下には空白の1000年に騙られる神代に忘れ去られた忘却の七罪の都が遺されている。その中央が日南の地に行く門と穴がある。地下780000mに霊洞カナン《霊覇輝白龍ノエルカンヴェグニール》遺体によってつくられた神聖なる地。禁測地だ!≫
ブリテン島の伝説とこの世界が宙に誕生する星の記憶によって誕生し、守護する霊龍。その巨躯の遺体と骨から創られる
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