第Ⅰ部MeltStera-トロイカメアス-
夜明けというタイミングで行われた神代最後の星と人類の戦い。
リヴェル率いる先陣の前衛にジェラフバルトの後衛が激しくモニカとぶつかる。
「おい、こっちにも目を配れよ気を抜かせるなよ」
エンリルだ。エンリルは巨大な斧を振り、モニカは星を喰らう知性体にして災厄の星。エンキは巨石群に配置した迎撃の陣をジェラフバルトに合図する。
「準備はできた、宜しく頼むよ」
「了解だよ、僕は僕に出来ることはする。ジュリアの子にしてヴェスタニエ唯一の魔導士。神々に堕とされた天才魔導士の意地を見せてやるよ」
詠唱開始-天地を裂ける天牛よ、その鎖は神を引き地を穿つ-
-英雄よ、大地に龍を狩り、十字路に繁栄の栄光の灯火照らし賜え‐
‐王よ、神の怒りは星を抉り、星の涙と、我が血肉こそ宿れ‐
三重に祈る星の
ジェラフバルトの魔法がギョペクリ・テペを囲みモニカを食い繋ぐ。
リヴェルの二天一流の改良型にして壱ノ太刀天照鬼覇で星を斬る。
≪殿、北緯38度北の面にて敵影を目視その数500万と≫
「楪よ、おもしろいけん、じゃどん、われ敵を打ち崩すとおいけん」
≪総大将は荒いな、いつでもモードは変えれます≫
リヴェル・フランシスコ・ジークフリートは刀に獣神化を纏い息を整えて500万の敵陣に突っ込んでいきルヴィアもこの時に合流を果たして2人で迎え撃った。
≪ケケケケケ、ソソルゼこの戦いは!?ヒトミは相変わらず忙しい身でオメェさんを寄こしたんだろ≫
「ヴァン、ここは戦場だぞ、と」
≪そいつはわかってるんだぜ、ヒトミの駒にしては幾分と足りない気がする。ヴァーミリオンの馬鹿を置いたのは計算か≫
「ウォーカーは戦力になる。人類に希望を与える」
ルヴィアの反対側にヴァーミリオン・ヴァン・ウォーカーが布陣を任せられている。モニカの脅威にギョベクリ・テペに大きな戦禍がこの世界に起こった。
――――――――BC9000―――――――
アナトリア半島一連で起こった人類と星の戦争から月日が流れた。
ザガルグレネード国の羊使いの兄弟は円形の闘技場に水中スポーツを観戦していた。
古代の時代にザガルグレネード国にとっては貴重な競技というより、この世界にとってはKnghitsOfDarknessが創られる前に七英雄時代は特にそうだ。
「兄さん、ねぇ、ねぇ、今日は戦勝記念日の特別な日だってね」
「グランヴェルトリアは9vs9の水中で行われるFPS視点のボールと盾でゴールする極めてここの国ではポピュラーなスポーツさ」
「七英雄様の御前だからな」
キング・エルシアス・ジョージとウォル・アクシィズ・エルトム・ジョージの兄弟は羊使いの仕事を終えてここで観覧していた。
「教皇もご観覧って聞いた」
「教皇!?」
「ヨハネ・ハンス・リアレスト教皇だ」
「神の代行者奇跡が扱える・・・・ってね」
ヨハネ・ハンス・リアレストはディゾン・リアレストの曽祖父にあたる人物で教主国の礎をつくりヴァチカンを聖地ガンダルディキアの領地を治めてる若き教皇もこの御前試合を見に来ていた。
「美し日々が続くように、祈るばかりだよ」
「七英雄がこの世界を護ってもう100年が経つのか、早いものだなキング」
「俺なんか、役だってねぇっすよ」
「嘘言うな。君は嘘が苦手だな」
「私なんかに比べて、君たち兄弟の方がはるかに成し遂げた功績が大きいよ」
「ヴェスタニエ姓にイイんじゃないか?時期的に。キング・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエの名の方が王様感があるじゃないかね」
「ジュリアの子にしてルヴィアの遺志を継ぐヴェスタニエ俺はその域に達しても居なければ大きすぎる名だ。オレは」
教皇と話し終えてキングとウォルは100年前の8900年の旅を振り返る。
―――――――BC8900―――――
ザガルグレネード国は西大陸の暗黒地帯一体の砂漠に囲まれたキャラバン群だ。
七英雄の時代は七王国の戦乱を制してジェラフバルト卿を討った勇士の旅。
キングとウォルはジャック・ウォーカーの同伴で最後まで共にした。
闇の魔導士にして魔導王マルドゥク・ファンス・ジェラフバルト・ヴェスタニエと長い戦いの果てにジャック・ウォーカーの剣が彼の首を刎ねる。
マルドゥク・ファンス・ジェラフバルト・ヴェスタニエ
ジェラフバルト卿の子供
マルドゥクはエンリルを斧で殺し、自身をエンリルと摩り替えた。後に、バアルとしてマルドゥクは人類創世の神としてティアマトを屠った。
ジェラフヴァルト・エインリッヒ・ヴェスタニエの死の後に即位して七王国を恐怖に震え上がらす魔術王として君臨した。
ヴェスタニエ家唯一の黒歴史にして汚点、ジェラフバルトの霊廟はアガートラーム国の北の果ての孤島に安置されている。
ジャック・ウォーカー
ヴァーミリオン・ヴァン・ウォーカーの子にしてジャック・ド・モレーの遺志を継ぐ世界の英雄にしてウォーカー家はじまりの男。
聖剣と魔剣を同時に、扱いに長けており、右半身を機械鎧に黒コートを着て死地を潜ってきた。ディゾン・リアレストの従兄弟の叔父にあたる人物として、ジャック・ウォーカーはKnghitsOfDarknessが語られる前、造られる前の世界では最も有名な人物だ。ジャック・ウォーカー12勇士としてこの世界を救った伝説の12勇士を人々は称える。
史実でもあるが、伝説や伝承としてもジャック・ウォーカー後のサイラス・ウォーカーの父は小国アルノスアルガヴァードを治めて世界の管理者の世界の中心人物としてウォーカー家がルーラシアを支える。
キング・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエ
ジャック・ウォーカー12勇士の一人で、元は羊使いの青年。クムラン教団の教団幹部の長男で生を受けるが、クムラン教団で得た魔術や武術が秀でてる。
後に、ルーラシアを建国して西大陸を統一世界平和に導き、ヨーロッパの父と呼ばれるほかKnghitsOfDarknessの父と呼ばれるキングは初代王としての間、ジャック・ウォーカーに従事していた。
ウォル・アクシィズ・エルトム・ジョージ
キングの弟であり、ルーラシア統一に貢献する。12勇士で唯一の心での戦い。盾を使い聖杯に見つけた人物。ユウヒ・アルゥトリアム・ジュリア・ヴェスタニエの父親で、ルーラシアの実弟。国を統一後は行方を暗ます。
スパイラル・ヴォン・ボッキー・デラ・マンチェス
12勇士でも指折りの槍の名手。コパン国出身の竜騎士。208cmの巨人で、空の錬金術師としても名を馳せており、ジャック・ウォーカーを支える。
世界最高峰の騎士として、青年壮年時代は槍や弓の名手だが、老年の時代は聖剣使いとして剣一本での戦いを熟している。
愛馬シコナンデスと3銃士と呼ばれるフェラ・ギノールとオナヴェルシーアとティンポムシアを従者にジャック・ウォーカーと最後まで共にしてジェラフバルト卿に挑んだという伝説の叙事詩の主人公。
史実のコパン王の伝承では時期的にもジャック・ウォーカー従事時代を研究した場合の1次史料では同一人物とされている。
コパン王は星詠みの錬金術にもたけていた為に彼の生涯はほとんどは全盛期が不明であるが、コパン国の礎を築き上げて初代蒼天八極神を叙位後コパンを統治した。
テゥエルターナー・クリミヴェンヘルム大司教
1000000000000000を超える頭の中に膨大な書の知識と魔術を有する大司教祭。
ジャック・ウォーカーの保護者面のような口うるさい、物事をはっきりというしつこい老人。ここでは老人というがジャック・ウォーカーよりも20歳上の男性。
テゥエルターナーの名を背負わされた人間で、聖地ガンダルディキアで生まれて後にダーヴァンヴェルグの地にクレア教を確立させ、娘であるダーヴァンヴェルグに天空の授けをする。
オリヴァー・デイヴィッド・インソムニアス・ソシエール
魔眼の女性。天才の域を超える天才を称する魔術師にして冠位の称号を持つ最強の魔術師。Dの遺志を継ぎ、Dの一族最後の直系の末裔の子孫。星が凍結したなおも贖い続けて傍に黒コートを着て黒フードを被り、遍歴が多く「イケてるか、イケてないか、ヤリたいのか?ヤラせてもらうのか?」と独自の基準をもって生きている。ジャック・ウォーカーと並ぶ英雄である。蒼天八極神叙位後にベルガモット国の王に即位して北大陸と西大陸を結ぶ貿易国家の祖を築く。オリヴァー・デイヴィッド・インソムニアス・ソシエール後にベルガモット・アーサー・アーヴィングとして初代王に玉座に君臨する。
7つの星と7つの次元空間を超える星の魔術師であるオリヴァーはジャック・ウォーカー最高の友である。
12勇士は七英雄王国時代に実在はしたのか或る幻想の生と死によって成立する人物たちであるとの世界の管理者の英雄図書館では記録されている。
「懐かしいなぁ、ウォーカーと戦ったこと」
「兄さんは一番の武功をあげたんだってね」
キング・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエはただの羊使いでもなくクムラン教団の幹部候補でもなく一人の戦士としてジェラフバルト卿と戦った。
―――――――今、明かされるKnghitsOfDarkness誕生の前日譚―――――
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