第9話


 来場者が最初に目にする壁には、個展のタイトルと展示内容の概略が映し出されている。英語とフランス語である。


 『大月レオ 未来への展望』


 随分ありきたりだ。準備期間が短すぎて、上手いキャッチコピーを考える人間を見つけられなかったのかもしれない。


 星野がブライアンに聞いたところ、今回の展示内容はアート・バーゼルの売れ残りとロンドンの画廊で売られていたもの、それから大月のアトリエで保管されていた作品を急遽かき集めたものらしい。


 順番に見ていくと、何点か大月にアトリエで紹介された記憶のある絵があった。意味が分からないと思ったものだ。ここに観に来ている裕福そうな人々には、意味が分かるのだろうか。


 地下二階へ続く階段は狭い。大人しく並ぶ星野の前で、ハンチング帽の男性が連れの女性に語り続けている。フランス語の会話がほとんどの中、英語での会話は星野の耳に飛び込んでくる。


「彼は学生の頃からずっと風景画だけ描いているんですよ。一度見たら目が離せなくなるような絵ばかりで、見ていると現実を忘れられるんです。その頃の絵はもうほぼ市場で出回っていません、私は1点所持していますが。まだ安かったころに買ったんです、今ではもうとても買えるような値段じゃありませんからね。まあ投資の成功ですよ」


「まあ、うらやましい」

「ははは、まあ多少見る目がありますから」


 ウザい男の典型だな、と星野は思う。そういえば、ルーブル美術館でも、延々と西洋美術史の蘊蓄を語っている男がいた。


「しかし最近はどうも―――どんどん抽象的、厚塗り、かつ荒っぽくなっていくんですな。若い人にはウケるかもしれませんが、オリジナリティがあるかと言われると疑問ですね。前の方が私は好きですなあ。最近は絵より、ああいうインスタレーションの方が目を惹きます」


 その言葉と同時に、ちょうど地下二階の様子が見えてくる。帽子の男が天井を指さし、星野も釣られて目線とほぼ平行にあるそれを見た。天井には、崩壊していく巨大な鳥の巣が設置されていた。


 巣の材料は色とりどりの布と、木の枝のように細い銀色の金属―――アルミか何かだろうか。布には様々な人間がSNSに上げた写真にモザイクをかけたものが印刷されている。

 

 巣は中央に穴が開いて崩壊していく最中で、巣からこぼれ落ち、下に垂れ下がる布に印刷された写真にはモザイクがかけられていない。そこにあったのは驚く程孤独で無表情な人間の顔だった。星野には常に自分がこういう顔をして生きている自覚があった。 


 巣からこぼれ落ちているのは巣に入れない、誰とも繋がれない人間の顔なのだろうか?もしくは、巣からこぼれ落ちた結果としての顔なのだろうか?それとも、巣の中の人間たちの本当の顔なのだろうか?


 星野は考えた―――後ろの人に小突かれるまで、じっと眺めていた。


 やがて地下一階でオープニングパーティーが始まった。楽しげな人々のざわめきの中、地下一階に戻った星野は目立たない暗がりの隅の壁にヤモリのように張り付いていた。

 

 この後、作家本人の挨拶があるらしい。最後にそれを聞いてニコラに声をかけてから帰ろうと思っていた。  


 手持無沙汰になったので、星野は幼馴染にメッセージを送った。


『もうすぐ日本に帰ります。フランスで友達が出来て、観光も出来て、とても楽しくリフレッシュになりました。未来ちゃんへお土産を買ったから、今度会ったら渡します』


『高校の文化祭で、大月が未来ちゃんの肖像画を描いたのを覚えていますか?大月はあれを紛失してしまい、残念がっているようです。よかったら、今度もう一度モデルになってあげてください』


 司会の女性がぎこちない発音で大月の名前を呼び、拍手が沸き上がる―――星野は携帯をしまい、遅ればせながら、小さなステージに登壇した大月に拍手を送った。  

 

 大月はカーキ色のワイシャツにブラウン系のネクタイを締めていて、相変わらずまともに見えた。


「初めてパリで個展を開く事が出来たこと、大変嬉しく思っております。ご来場の皆様方、短期間での準備に尽力くださった関係者の方々に厚く御礼申し上げます」


 もう日本へ帰ろう、と星野はぼんやり思った。大月にとって自分がいなくてはならない理由は無いし、自分もまた大月のところに滞在し続ける理由を持っていないのだ。

 

 挨拶終了後にパーティー会場でニコラを探していると、星野は大月とブライアンが数人の客達に取り巻かれているのを目撃した。

 

 星野は高校時代に目立つグループの傍を通る時にしたように、なるべく体を小さくして通り過ぎようとする。


「日本では二十歳過ぎれば只の人と言いますね。ご自分ではどう思われますか?」

 日本語で甲高くまくし立てる女性の声に、星野は思わず足を止めた。


「―――失礼ですが、何とおっしゃいましたか?」

「すでに絵画では行き詰まりを感じ、新しい分野に挑戦しようとしているのではありませんか?あなたの最新の作品は学生時代の作品より低い値段がついていますね。それをどう思っていますか?本業よりも、日本での商業的な仕事から得られる収入の方が多いのでは。だからこそインスタレーションに取り組みはじめたのではないでしょうか」


 星野は今いる位置からは大月の顔を直接見る事は出来なかったが、青筋を立てている様子を簡単に想像することが出来た。あいつはすぐに顔に出る。


 大月は葛藤しているかのような沈黙の後、言葉を絞り出す。


「あなたは日本の、どちらの雑誌の方でしょうか?」

「自分は画家としては限界だと感じますか?白人の血が入っている事、男性である事、学歴がある事によってこれまでは実際以上に高く評価されてきたとは思いませんか?そういうバイアスは存在しなかったと言い切れますか?特に日本では、あなたのルックスが話題になっているようですが」


「画家として限界は感じていません。評価は常に正当なものでした。いい加減にしてくれ」


「レオ!」


 ブライアンは険悪な雰囲気を察したらしい。彼の叱責の後、今度はそこに、マイペースにフランスなまりの英語を話す人物が会話に加わった。


「グレイ、今回はどうもピンとくるものが無いね。居間に飾る小さな絵を探していたんだが」

「デュナンさん、お久しぶりです。こちらからあいさつに行くべきところ、遅くなり申し訳ございません」


「それはいいよ。今度彼に仕事の依頼をしたいんだが、引き受けてくれるかね。居間に飾る小さな絵だ。何べんみても飽きないような、居間によく似合う、心の慰められるような絵だよ。どんな絵が似合うか確認するために、うちの居間を一度見に来てくれんかね」


「もちろんでございます。喜んでお伺いたします」 

「勝手な依頼を受けるな!俺はそんな絵は描かない。名画カレンダーでもぶら下げとけ!」


「レオ、失礼な事を言うな。大切なお客様だぞ」

 バチッという激しい音がして、周りの客達が一斉に静かになった。


 近くにいた客達が数歩後ずさったおかげで、星野には彼らの様子がはっきりと見えるようになった。


 手をおろす大月、打たれたらしい左手を抑えるブライアン、何が起きているのか理解していない様子の老人、スマホを向けて撮影しているスーツの女性。


「あんたはいつもそうだ!あの絵を売り飛ばした時だって、少しも悪びれず勝手に持ち出したんだろうが!あれは商品じゃなかったんだ!」  

「そんなに嫌なら、他と契約すればいい!騒ぎを起こすな、場所を考えろ!」


 ここで黙って言う事を聞く大月ではないというのは、星野にも分かった。大月がこれから何をするか手に取るように分かったが、星野はとことん咄嗟の行動が出来ない人間だった。


 だから、ヤバいなと思いながらもただ棒立ちになっていた。ブライアンの金髪や、大月の鼻血が床の上にまき散らされるイメージが頭に浮かんでいた。高校時代に見たような光景だ。

 

「ねえ、友達なんでしょ。このままだとヤバそうだから、助けてあげなくちゃ」


 背後から小さな囁き声がする。暗がりで、かすかな光を受けた金髪がキラキラ光っている。 


「た、助けるって……どうやって?」

「大丈夫、私が背中を押してあげる」


 力強い宣言の後に、ニコラは両手を星野の肩甲骨の上に置いた。ああ実際に押すんですね、という言葉を星野は飲み込んだ。


 清々しい思い切りの良さで思い切り突き飛ばされ、二十五歳の貧弱な肉体はもう一人の二十五歳に衝突した。


 そして、大月を巻き込んで二人で料理の並べられたテーブルに突っ込んだ。大月は星野を支えようとして一瞬持ちこたえたかに見えたが、結局はあえなくバランスを崩して背中からティラミスの山にダイブした。 


 二人分の重みで折りたたみ式の机は二つに折れ、失敗に終わったテーブルクロス抜きのようにテーブルの上の皿が落下していった。



 半袖を着ていたせいで、右肘の上の部分が広く擦り剝けて血が滲んでいる。どうも痛いなと思ってズボンのすそをまくってみると、膝小僧に黒々した青あざが出来ていた。


 こんな怪我をするのは、いつ以来だろう。今後の人生では、ご馳走の用意されたテーブルの上に倒れる事は無いようにしたいものだと星野は思う。


「ごめん、ここまでするつもりじゃなかったんだけど。星野って軽すぎだよね。体重何キロ?」 


 ニコラが悲しそうな顔をしているので、それではどういうつもりだったのかと聞くのを星野は諦めた。


 大月と星野は無人の控室のソファに並んで座らされていた。ニコラは星野の前に膝をついて、右腕に消毒液を含ませたコットンを押し当てている。星野は染みる痛みをぐっとこらえた。


 顔や体はタオルで拭いてもらったが、服についた食べ物のシミも匂いもどうしようもない。


 馬鹿げた騒動の後、星野と大月はすぐに駆け付けた警備員に取り囲まれた。大月は、自分たちは友人同士でふざけ合っていただけだと説明していた。


 何とか場を収め、二人とも大した怪我をした訳ではなかったので、控室で手当てを受ける事になったのである。


「本当にごめんね。それと、悪いんだけど、これから稽古に行かなくちゃいけないんだ。もう行くね」

「分かった。いってらっしゃい」

「じゃあまたね」 


 ニコラはポンポンと星野の頭を叩き、大月には無言で救急箱を押し付けると控室を出て行った。


「……なんであの女は星野の世話だけ焼くんだ。俺の怪我の手当ては誰もしてくれないのか」

「大月とは友達じゃないから」

「俺、何か嫌われるような事したっけ?」


 星野は何も言わなかった。大月はこの話題にすぐに興味を失くしたようで、再び何もない空を見つめている。どこにも怪我はなかったのだろうか。


「……ブライアンに手をあげるところだったから、止めてもらって助かった。何しろ、その場合俺があいつにボコられる可能性の方が高いしな。あいつといるおかげで好きな服も着れないし、やりたくない仕事ばかり回されるし、四六時中金の話を聞かされるけど、あいつが世間との橋渡しをしてくれるから―――助かってるんだ。あいつ以外の人間にそんなことは出来ないと思う」


 自覚があったのか、と星野は意外に思った。何も考えていないのかと思っていた。


「あいつは商品を売る事が仕事で、あいつの手にかかればどんな作品も多くの人にとって理解しやすく共感しやすいものになる。でも俺は、誰にも理解されず消費されないものがあっていいと思っている。それが俺とあいつの違いなんだ」


「……そういう、いかにも芸術家な理屈はよく分からないけど」


 星野は無職の自分が収入欲しさに必死で書き始めた小説の事を思った。ありがちで、低俗なものになるだろうと思う。けれど、誰にも理解されず消費されない創作物に何の意味があるだろうか。そんなものは独りよがりで、虚しいだけだ。


 多くの人にとって理解しやすく共感しやすい事は重要で、たくさんの人に消費されるというのは有難い事だ。そうでなくては利益が生まれないし、利益が生まれなければ本を出版する事は出来ない。出版社も印刷会社も取次も書店も、慈善事業ではないのだから。


 くだらない内容でよく売れる本と、高尚な内容で売れない本なら、くだらなくてもよく売れる本の方が正しくて価値があると星野は思っていた。


 自分はこんな風に考える事しか出来ないから、大月の言っている事は理解出来ない。けれど、大月が自分とは違う考え方が出来る事が少し羨ましい。


「とにかく、ブライアンさんとは仲良くしろよ。未来ちゃんの絵の事を根に持っているなら、未来ちゃんにはまたモデルになってくれるよう頼んでおいたから」


「はあ?未来?」


「未来ちゃんの絵を、ブライアンさんに売られちゃったんだよな?」


 大月は眉を上げたが、結局は何も言わなかった。躊躇う気配の後、関係のない事を話しだした。


「ブライアンの事で苛々していて、星野は何も悪くないのに怒鳴って悪かった。俺が怒鳴ってる時、お前はすごく怖がっているって気付いてたのに、止められなかった。二作目の事でも色々言って悪かった。でもあれは本当に思ってることなんだ。いつか、もっと違う言い方で伝えようと思ってた」


「……別にいいよ。大きい声出すと、ココちゃんにも嫌われるぞ」

「だから、ココは星野の方が好きなんだろうな。突然でかい声出さないから」


「大月って、ココちゃんに猫なで声で話しかけたりもしないもんな。人間と話す時と変わらないテンションで真顔で猫に話しかけてるの、ちょっと怖いぞ」

「お前がココしゃんココしゃん言ってヘラヘラしてるのも、端から見てると鳥肌が立つぞ」 


「別に良いんだよ。可愛い存在には、出来るだけソフトに話しかけるべきなんだ」


 星野は今では、自分でも二作目を客観的にとらえられるようになっている。自分でも、確かに空回りした作品だったと思っている。 

 

 けれどそれを、二作目も良かったと断言してくれた大月に告げる気にはなれなかった。

 大月はあの二作目も肯定してくれていたのだという事が少し嬉しかった。


「とにかく―――色々悪かったな」


 大月は星野の顔を覗き込み、一瞬だけ手の甲に触れると、何かの間違いだったかのようにすぐに手を引っ込めて怪我の手当てをしないまま立ち上がって出て行った。


 扉を出てすぐにブライアンに捕まって説教されている声が聞こえ―――次第に静かになった。


 素直に謝罪する大月って、小学校の理科の教科書に載っていたカマキリの卵の写真と同じくらい気持ち悪いなと星野はぼんやり思った。


 大月はこの後どうするのだろうか。


 星野がそこで座ったままでいると再び扉が開いて、ブライアンが顔を出した。


「星野、どこか痛くて立てないのか?」

「立てます。もう日本に帰ろうと思います。ここ数日、ホテルでは本当にお世話になりました」

 星野は立ち上がって深々と頭を下げた。


「仲直りしたなら、直ぐに日本に帰らなくても良いんじゃないか。あいつは寂しがるんじゃないか?」


 はあ?と言いたいのを星野は堪えた。大月が寂しがるはずはないし、仮にそうだとしても大月にはココがいる。


「まあ、寂しがるというのは語弊があるが―――あいつの仕事に支障があると困る。あいつがわざわざ君を呼んだのにはそれなりの意味があると思うし、実際、あいつは今調子が良くない。もう少しパリにいても良いんじゃないか。まだ実際に書き始めた訳でもないと聞いている」


 昔の絵の方が高く売れている、という女性の言葉を星野は思い出した。あれは事実なのだろうか。

 あんなに自信満々な大月が?


「だけど、自分がいても何の役にも立ちません。絵を描いたこともないし、芸術に教養が深い訳でもないし、現代アートなんてさっぱり分からなかった。あなたが傍でアドバイスしてあげてください。未来ちゃんの絵を売った事も、きっと許してくれますよ」


「……未来ちゃんの絵?」

 ブライアンはスマホを取り出すと、操作してその絵の写真を星野に見せてくれた。

「これは未来ちゃんの絵なのか?」


 それは、椅子に腰かけた日本人の学生の絵だった。背景は黒一色で、季節も時間も分からない。ワイシャツと同じくらい白い皮膚の色、こちらを伺う怯えた目、膝の上で握り締められた拳、空を掻く緊張したつま先。首が頭の重みに耐えられないかのように少し右に傾いていて、自由に息をすることを許されない人間特有の苦しそうな表情を浮かべている。 


 けれど、不安で悲惨な絵という印象を与えないのは何故なのだろう。

 それはきっと、怯えた目の中に光があるからだと星野は思う。おかげで救いようのない絵ではなくなっている。


 この絵を描いた人間が、この学生の目の中に光を見つけているのだ。


「君に会って、すぐこの絵のモデルだと気づいたよ。日本の大学の文化祭で展示していたと言っていたが」

 誰にも理解されず消費されないものがあっていいと大月は言っていた。

 

 あの絵は商品ではないと。


 星野は思わず茫然としていた。あの短時間のデッサンが、最終的にこの絵になったのだ。


 どんな絵になるのだろうかと不安だった気持ちすら忘れかけていたのに、何年も経ってから突然予期せぬ答えをもらってしまった。


 つい先程大月の考え方は理解出来ないと思ったばかりなのに、今の星野が考えている事は、大月がこの絵を売ろうとしない人間で良かったという事だった。我ながら驚く程、都合が良い。


 もし自分なら、こんなによく描けた絵は世に出して売ろうとするだろう。だから、大月が大月で良かったと思った。


 この時のみじめな卑怯者の自分の姿を、それでいて妙な希望に満ちていた時の自分の姿を、誰にも理解されず、誰にも消費されないもののままにしておいてもらえて良かった。大月がこれを自分の胸の中にだけ留めて、持っていてくれようとして良かった。


 大月がこの絵を手放した事が忘れられず、もし再び自分を描く事で気が晴れるなら、もう一度モデルをやってもいいと星野は思った。もちろん、当時からお互い歳を取って大人になっているから、同じ絵にはならないだろうが。


 何せ、あれから七年も経っている。自分はこの時から、七年間も生きたのだ。


「星野、大丈夫か?」

「だ、大丈夫です」

 

 星野は激しく頷いた。しきりに瞬きを繰り返し、目にホコリが入ったようなフリをして目元をこすった。


 日本に戻るのは、小説が実際に書けてからで良いかという気がしていた。

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