その振り子はもう振るな

あとがき：遠心分離か

　人は人を振り回す。これは必然なのかもしれない。誰だって、振り子があったら振りたくなるだろう。回るなら回したくなるだろう。一回転すると面白いだろう。ならば何回転でもさせてやるだろう。振り回されるのである。

　振り回している方はいいかもしれない。目的が達成できるだろうから。だが、振り回される方はどうだろうか。遊園地のコーヒーカップのように、遠心力につぶされるのである。ひいてはちぎれて飛んでいくのである。

　もしみなさまの中に、少しでも私がかわいそうだと思ってくれた人がいるのであれば、周りの人を振り回さないであげてほしい。その人はハンマー投げではないのだ。

　とは言いつつも、人は人を振り回す。関係ができた以上、なんらかの力が働くに決まっているのだ。ここに書いたのもごく一部であって、まだまだあるのだ。知ったような面でこう書いているまさに今も、遠心分離機くらいの勢いで振り回されている。現在進行形なのだ。さらに私は振り回される。これまでも、そしてこれからも。

　話さねばならなくなったら、みなさまにまた会うこともあるだろう。誰かたすけて。