14
「ニィア・ミィチさん。分かりますか?」
誰かが私の名前を呼んでいる。
「は……い……」
私は答える。
何だか、とても長い夢を見ていたような、そんな気だるさに包まれている。
瞳を開ける。
真っ黒な世界に、美しい青色の星。
「……綺麗」
あれが、地球。
あの人みたいな綺麗な青。
真っ黒で物寂しい世界の中で、それは確かに存在していた。
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