第97話 さくらの心情Ⅱ その2
お母さんとの会話を終えた後、着替えるためとお風呂に行く準備をするために、私の自室に戻る。
私の自室は二階に有る。兄と妹の部屋も同じ二階に有る。
兄の部屋前を通り過ぎた時。気配を感じたと言うのも変だが、兄は部屋に居るようだ。
兄は妹ほど酷くないが、悪い意味で一目置かれている。
私は別に兄が好きでは無いし、妹も『あぁ言う』態度を取る様になってからはどうでも良い!!
今、私が一番大事な人は颯太さんで有るし、颯太さんを両親以上に信用している❤
(お父さんは今晩……お仕事の日だし、お母さん達もテレビを見ていたから、今は誰もお風呂には入っていないよね♪)
私は自室に入るが、着替えを取って直ぐにお風呂場に向かう。
どうせ今着ている服は洗濯するし、ウィッグとかは洗面所兼脱衣所で外せば良い。
私は洗面所でロングヘアーさくらから、本来のさくら姿に変わる……
(そう言えば、この姿(ショートボブ)も良いと颯太さん言っていたな!)
(女性と言えば綺麗な黒髪ロングヘアーだと思っていたけど、この姿で今度会って見ても面白いよね♪)
(きっと、颯太さんびっくりするよね♪)
(でも、あれか……。学園の人達に万が一見られると色々と不味いか!//////)
私は心の中でそう思う。
家族だけの時はウィッグを装着して生活していないが、それ以外の時はロングヘアーウィッグを装着して生活している。
私が通っている学園(高校)は私立学園だから、一般の公立高校と比べて通学圏内が広い。
学園は岡○市側に有るが、
ショートボブ姿で、颯太さんデート中の姿を学園生に見られて、その翌週にロングヘアー姿でその学園生と出会ったら、辻褄が合わなくなる!!(大汗)
(一応、私の学園はウィッグの装着は禁止だからな…)
(私は男性から女性に成るための特例だけど、この存在を知っているのは学園内でも学園長などの一部の人だけだ)
(学園に在籍中は、この姿(ショートボブ)を颯太さんに見せるのは難しいな//////)
私は衣類を全部脱いで本来の姿を、洗面所に備わっている鏡を見ながら思う……
ペ○ャパイでは無いが、美しい女性の胸とは言い切れない胸。←ホルモンの関係で有る程度は有る。
そして、お股には私の“ぞうさん”が付いている。
(いつかはこの姿を、颯太さんに見て貰う時が来るのだよね!//////)
(私の本当の姿を!//////)
私はそんな事を思いながら、お風呂に入る……
颯太さんのことを思ってしまった為、入浴中でも私の“ぞうさん”は元気で有ったが、お風呂で『ごにょごにょ』をすると、匂いとかで気付かれる恐れが有るので、我慢して入浴を済ませる……
……
お風呂上がり後、少しでも胸を大きくする為(!?)に牛乳をコップ一杯飲んでから、自室に戻る……
(颯太さんにメッセージを入れておこうかな♪)
(きっと今は、運転中のはずだけど、お礼のメッセージを入れるだけだから良いよね!♪)
私はそう決めて、Railアプリを起動させてメッセージを打ち込む。
「颯太さん。こんばんは☆」
「今日も楽しかったです!!(*^o^*)」
「事故などに気を付けて、無事に帰ってくださいね♪」
「私の大好きな人と大切な人❤」
(うん。これで良いでしょう♪)
私は打ち込んだメッセージを確認して、誤字脱字が無い事を確認してから送信ボタンを押す。
(さて……想いを出しますか!)
颯太さんが私の事を意識して、慰める行為をしているかはまだ分からないけど、私は颯太さんと恋人関係に成ってからは、颯太さんを思って、想い(性)を時々外に放出させている。
(今日は楽しい思い出が一杯だから、私の気持ちもいっぱい出るよね♪❤)
私は颯太さん思いながら、1人での慰め時間を楽しむ……
見かけは女性に見えるけど、体は男性だから男性生殖器を慰めて想いを出す!!
「ふぅ~~。凄い……過去最高記録かも❤」
今日は本当に楽しいデートで有った。
颯太さんをセーラー服姿で驚かせ、公園デートを楽しみ、カラオケ店ではギリギリまでの行為を楽しんだ!?
性を出した事により、気持ちも少し落ち着いてくる……
(しばらく両親には、この関係を隠さないと行けないけど、この事を知ったら両親はどう反応するのだろう……)
(素直に……祝福してくれるかな?)
私が女性の姿で生きて行くのと、同性同士で結ばれるのはまた別問題で有る……
(まぁ、そのことは今は余り深く、考えないで置きましょう♪)
私はそう纏め、この日は眠りに就くことにする。
颯太さんまだ運転中だと思うけど、お休みなさい。
大好きな颯太さん……❤
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