第93話 二人の愛は本物!? その2
俺は心の中で考える。
この先をどうするべきかを……
(遂に此処まで来てしまったが、これ以上の行為は絶対に出来ない)
(さくらの方も、静かに見つめて居るだけで手は出してこない…)
さくらは頬を染めたまま、微笑みながら俺の“ぞうさん”を見ているが、手は出してこないし、さくら自身の“ぞうさん”にも手はかけない。
さくらの中でも恥じらいが有るのだろう。
(それに……お互い、見慣れた生殖器だ!)
(男性の生殖器なんて、女性の生殖器と比べれば―――)←自主規制//////
後は何時……先に“ぞうさん”を仕舞いはじめるかだ!?
(しかし……この部屋。思ったより冷房が効いているな!)
(風向きが変わったのか、エアコンの冷気が当たって来るように成った……)
この部屋の冷房温度を俺とさくらは触っていないが、俺の足下が冷えてきた。
俺はこれを良いタイミングだと感じ、さくらに声を掛ける。
「……さくら。足下が冷えてきたし、そろそろ終わらない?」
「カラオケ時間も残り少ないし、まだ食べ物も残っているし!!」
俺は、さくらに優しい口調で声を掛ける。
此処まで来たら、お互いの手でお互いの“物”を刺激を与えたい衝動に駆られるが、同性同士でもそれをしてしまうと、完全な性行為に成ってしまう!//////
「……//////」
しかし、さくらは俺が声を掛けたのに返事をしない?
俺の言葉で微笑みから、少し困った表情には変わってしまったが無言のままで有る。
(きっと、さくらも葛藤しているんだよな…)
(俺だって、さくらが高校生でも18歳以上なら、リスクが有るだろうが覚悟を決めるけど、さくらはまだその年齢に達していないはずだ。留年でもしていない限り!?)
性に一番敏感な年頃。
異性に著しく興味を感じまた、本能が子孫を残す為に異性を求める時期。
さくらはそこら辺の『自主規制の子』では無いから、感情や場の流れだけで流されないはずだ!?
俺がさくらに声を掛けてから、1分位経過した時にやっとさくらは返事を始めた。
「……凄く、未練が有りますが時間もそろそろですし、そうするしか無いですよね……」
さくらは不満の表情で言うが、言い終えると立ち上がり、綿ショーツを定位置に戻し始める!!
(良かった…。最悪の事態は回避出来た!?)
さくらが服装を整え直すので、俺もトランクスを定位置に戻しズボンを履き直す。
もう、部屋の角に留まる必要性は無いので、俺はソファーの方に戻るとさくらも俺の後を付いて来るが、やはり表情はすねた表情に近い表情をしていた。
さくらの本心では、最後までやり遂げたかっただろうけど、まださくらには制限が掛かる年齢で有る。
「……」
「……」
俺とさくらはソファーに座ったが、特に話し掛けること無く、テーブルの上に有る料理を食べていく……
『プルルル~~♪』
料理も綺麗に食べ終えて、一息を
さくらは無言で席を立ち上がり、電話の受話器を取って会話を始める。
「はい……」
『―――』
「あっ、はい……分かりました!」
電話の相手は言うまでも無く、フロントからだろう。
後10分位で、カラオケを始めてから2時間に成る。
普段の日だったら、延長提案をする筈だけど今日は週末で有る。
本日は延長は出来ないと、受付時にフロントから聞いている。
さくらはしょんぼり顔で、ソファーの方に戻りながら声を掛けてくる。
「……颯太さん」
「後10分程で終了時間と成りますので、退出準備の方をお願いしますと言われました…」
「……そっか」
「時間が経つのは早いね。さくら……」
「……はい///」
さくらは完全に元気を無くしていた。
さくらは心残りだろうが、俺は大人で有る。
大人有る以上は踏み越えては行けないラインを、踏み越えては行けない……
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